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名手シモンズは残留しても今季は全休? 識者は本人が「今の状況が続いても構わないと思っている」と指摘<DUNKSHOOT>
今季のNBAトレード・デッドラインは2月10日だ。これから様々な噂が飛び交い、毎年期限当日には、現地メディアも予想しなかった取引が行なわれるものだが、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのベン・シモンズはこのままチームに留まるかもしれない。
2016年のドラフト1位でシクサーズに入団した211センチの大型司令塔は、1年目はケガで全休したが、1年遅れでデビューした2017-18シーズンに平均15.8点、8.1リバウンド。8.2アシストとオールラウンドな活躍で新人王を獲得。さらに2年目から3年連続でオールスター選出と順調に成長を続けていたが、昨プレーオフでは精彩を欠いて戦犯に。その後、チームにトレードを要求しトレーニングキャンプを欠場するなど、今季は1試合も出場していない。
不満分子化しているシモンズについてシクサーズの首脳陣は、開幕前からトレード先を探しているにもかかわらず、高額年俸(5年1億7700万ドル/今季はその2年目)、そしてフロント自身が彼を安売りしない方針であるため、移籍がまとまりそうな予感は感じられない。
ただ、もしシモンズがチームに残っても、当の本人は今季復帰しないつもりのようだ。米放送局『ESPN』のラモーナ・シェルバーン記者は、番組内で以下のようにレポートしている。
「もちろん、彼は前進して人生とキャリアを再スタートさせたいと思っている。ただし、今は熱心にセラピストに会いに行っているようだ。もし彼のトレードに1シーズンかかっても、シクサーズが納得できるトレードを成立させるのに1年間かかっても、彼はその覚悟ができていると思う」
シェルバーン記者は「試合、練習、ウェイトリフティングに至るまで、それらを欠席するたびに罰金を払っている。信じられないことだが金額がどうであれ、(本人は)今の状況がシーズン中続いても構わないと思っているだろう」ともコメントしている。
チームの大黒柱であるジョエル・エンビードはシモンズが不在でも「(現在のチームに)必要なものはすべて揃っていると思う」と語っており、フロントに補強をリクエストする意思はないことを明かしている。
そうなればフロントもシモンズを焦らず、そして安売りをする必要もないため、ますます取引成立が遠のく。25歳のオールスターは1シーズンを丸々棒に振るわけだが、シェルバーン記者の言う通り、今季プレーする姿は見られないのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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