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クーズマが「借りがあった」エンビードに強烈ダンクをお見舞い!相手エースは「今度やったら顔面にパンチしてやる」<DUNKSHOOT>

クーズマ(左)はルーキー時代にエンビード(右)越しのダンクを失敗していたが、本日の試合で当時の借りを返した。(C)Getty Images
 現地時間1月17日(日本時間18日)。ワシントン・ウィザーズはホームのキャピタルワン・アリーナでフィラデルフィア・セブンティシクサーズを117−98で下し、ここ5戦で4勝目をあげた。

 ウィザーズはウェス・アンセルドJr.ヘッドコーチ(HC)とパット・ディレイニー・アシスタントコーチ(AC)が新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りのため、ACのジョセフ・ブレアーが代替HCとして指揮を執った。

 勝ったウィザーズはモントレズ・ハレルの18得点、7リバウンドを筆頭に、カイル・クーズマが15得点、16リバウンド、4アシスト、3ブロック、トーマス・ブライアントが15得点、5リバウンド、ケンテイビアス・コールドウェル・ポープが14得点、ブラッドリー・ビールが13得点、5リバウンド、6アシスト、コーリー・キスパートが11得点、そして八村塁は今季5戦目にして初の2桁となる11得点マーク。

 ウィザーズは相手のフィールドゴール成功率を40.7%、3ポイントも26.7%とディフェンスの良さも目立ち、2019‐20シーズンから続いていた同カードの連敗を6でストップした。

 この試合で最大のハイライトとなったのは第2クォーター中盤のプレーだ。クーズマがトップ付近からドライブで入り込み、リング下で跳び上がると、ジョエル・エンビード相手に強烈なワンハンドダンクをお見舞い。このプレーに会場のファンだけでなく、ベンチにいたチームメイトも興奮を隠せずはしゃいでいた。
 「彼には借りがあったんだ。ルーキーイヤー(17−18シーズン)に彼の上からダンクしようとしたんだけどうまくいかなくてね」

 クーズマはエンビード相手にダンクを決め、当時のことについて話すと、「彼(エンビード)は『今度またやったら顔面にパンチしてやるからな』と言ってきたよ」と試合後に明かした。

 リーグ有数のリムプロテクター相手に決めたダンクだっただけに、ブレアー代替HCも「非常に驚いた。それしか言えないね。『SportsCenter』のトップ10プレーに入るといいね。いや、トップ5と言っておこう」とクーズマのプレーを称えていた。

 もっとも、当の本人は「別に難しいことじゃなかった。彼からダンクした。見せ物だったわけじゃない。僕は白人との混血児だし、高く跳べるわけでもない。あそこまでたどり着けて良かったよ」と、ジョークも交えて淡々と話していた。

 ウィザーズはこの勝利で今季戦績を23勝21敗(勝率52.3%)とし、イースタン・カンファレンス8位へ浮上。クーズマやハレルといった新加入選手たちの活躍に加え、ビールや八村、ブライアントといった昨季から在籍する選手たちが調子を上げていくことができれば、ますます厄介なチームと化すに違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)
 

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