都会のど真ん中にバスケコートが出現!3x3.EXE開幕戦レポート<2日目>

場内MCがビール片手に登場

写真:ビール片手にコートに登場した場内MC 竹本タクシー氏/提供:3x3.EXE PREMIER

「ぜひみなさんも飲みながら応援してくださいね」

コートに登場した場内MCが、ビールを飲みながらアナウンスを始めたことにも驚いた。もちろんアサヒビールが協賛していることもあるだろうが、“お祭り感と開放感”の演出に一役買っていた。

写真:応援も楽しそう/提供:3x3.EXE PREMIER

子どもたちに楽しい仕掛け

会場内にはミニボール、ミニゴールが用意され、試合を終えた選手たちも立ち寄り、子どもたちと会話していた。選手と触れ合った経験は、選手が思うよりずっと長く覚えていたりする。

写真:人気だったミニゴールエリア/提供:3x3.EXE PREMIER

風の影響を受ける

ブルーノート東京が選曲したという趣味の良い大人のジャズナンバーに乗せて、試合が始まる。

実はプレー上は、屋外開催はメリットだけではない。

今回、オフィスビル群の間にコートがあるため、ビル風の影響を強く受ける。シュートしたボールが風の影響を受けて変化し、選手がナーバスになる場面もあった。

ただ、MCも慣れたもので「風が止んだ今がチャンス」と、選手と会場を上手に煽りながら進行していた。

写真:試合の様子/提供:3x3.EXE PREMIER

重要なショットクロック

試合が進むにつれて増えていく観客数に呼応するように、選手たちのプレーも一層ヒートアップしていく。

写真:試合の様子/提供:3x3.EXE PREMIER

意外に重要なルールが「ショットクロック12秒」(自チームがボールを持って12秒以内にシュートを打たなければならない)だった。

攻めあぐねて12秒が迫る場面がよくある。5秒を切ると“ファイブ、フォー”と、チームメンバーやファンが声がけし、それがまた観客にもほど良い緊張感を生んでいた。

写真:試合の様子/提供:3x3.EXE PREMIER

写真:試合の様子/提供:3x3.EXE PREMIER

写真:女子の試合も白熱/提供:3x3.EXE PREMIER

ROUND.1の2日間観戦してみて

お祭りの高揚感、バスケットボールの持つ激しさとスピード、選手の高い身体性とその近い距離、ずっとゴール前である緊張感、それらを巧みに統合したエンターテイメント空間。

それらが無料で体験できる観客の満足度。3x3.EXE PREMIERには、人の足を止めて魅入らせてしまう原始的な魅力があった。

写真:足を止めて試合を見入る観客/撮影:SSN編集部

観戦した素人目線からの要望を挙げるとすれば「対戦方式などがわかりにくい」「選手の人柄やエピソードがわかればもっとチームのファンになれる」「ルールがまとまったアニメーションなりパンフレットがほしい」の3点は、思った。

もちろん、観客動員を増やして協賛価値を上げていくのか、参加チーム数と開催回数を増やして増収を図るのか、もしくは5カ国に参加チームを持つリーグならではの、海外放映権を含めたマネタイズを目指すのか、持続可能性のための収益性の課題はあるだろう。

しかし、何度も同じ言葉で締めてしまうが、ぜひ一度実際に足を運んでみてほしい。従来のスポーツ観戦に慣れた人ほど、感じるものがあるはずだ。

写真:大会後に記念撮影/撮影:SSN編集部

男子【ROUND.1】2日目結果

準決勝

IRISPARTNERS AICHI.EXE 15 - 21 ESDGZ OTAKI.EXE

EPIC.EXE 9 - 21 MINAKAMI TOWN.EX

決勝

ESDGZ OTAKI.EXE 9 - 21 MINAKAMI TOWN.EXE

写真:ROUND.1の2日目で優勝したMINAKAMI TOWN.EX/提供:3x3.EXE PREMIER

女子【ROUND.2】2日目結果

1位 ST-KASUMI.EXE
2位 TAITO OWLS.EXE
3位 ECHAKE-NA NOTO.EXE

写真:ROUND.2の2日目で優勝したST-KASUMI.EXE/提供:3x3.EXE PREMIER

日本代表・出羽崚一「もっと盛り上げたい」3x3.EXE PREMIER開幕戦レポート<1日目>

取材・文:槌谷昭人

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