バッシュ、それ履いてるの!?NBA FINALSから見るトレンド

■オクラホマシティ・サンダー

SHAI 001 / CONVERSE:シェイ・ギルジャス・アレクサンダー

サンダーのエースであり、2024-25シーズンのMVPを受賞したシェイ・ギルジャス・アレクサンダーは、コンバースのバッシュを履いています。デザインはシェイ自身が担当し、彼が描いたスケッチをもとに今回のデザインが誕生したそう。(残念ながら日本未発売……)
コンバース自体、バスケットボールシューズのパイオニアとして古くから歴史があり、スラムダンクでも度々描かれています。また、近年はB.LEAGUEの千葉ジェッツに所属する富樫勇樹選手がブランドアンバサダーに就任し、コンバースを着用していることからも、近年人気が上昇しているブランドです!

サンダーの主要メンバーが履いているバッシュ

引用元:https://www.instagram.com/p/DKg7tn5JxI_/?igsh=MWx6Z3hndmc4N281Nw%3D%3D

■ジェイレン・ウィリアムズ:adidas HARDEN vol.9
■ルーデンツ・ドート:adidas HARDEN vol.9
■チェット・ホルムグレン:NIKE KD 18
■アイザイア・ハーテンシュタイン:NIKE KD 17

J-Dubことジェイレン・ウィリアムズもドートも、割と体重がある選手のため、同じような体系であるジェームズ・ハーデン(ロサンゼルス・クリッパーズ)のシグニチャーモデルを着用しています。
一方、チェットやハーテンシュタインはそれぞれケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)のシグニチャーを着用。KD18はつい先日に販売開始されたばかりですが、デザイン性が高いことで注目を集めているモデルです。余談ですがKD17は筆者も持っています。幅広甲高の私にも非常に履きやすく、クッション性が高いこととホールド感が抜群で愛用しています!

■インディアナ・ペイサーズ

HALI 1 / PUMA:タイリース・ハリバートン

2024年10月にPUMAと大型契約を締結したハリバートン。契約当時は「PUMA ALL PRO NITRO」を着用していたため「ハリバートンのシグニチャーはまだか!?」と待っていたファンも多かったはず。
そんな中、6/6のNBA FINALSのGAME.1で満を持して登場した彼とPUMAともに初となるシグニチャーモデルが「Hali 1」。このバッシュを履いた初めての試合で、大逆転シュートを決めてチームを勝利に導いたことも記憶に新しいです。正式な販売は2025年の9月を予定しているとのリリースがありますが、日本では発売されるのでしょうか……!
「Hali 1」はまだ先の話として、彼が履いていた「PUMA ALL PRO NITRO」は現在B.LEAGUEの選手も多く着用している人気モデル。ハリバートンの影響でますますPUMAがバッシュに力を入れていくことが予想されるため、今後も注目です!

ペイサーズの主要メンバーが履いているバッシュ

引用元:https://www.instagram.com/p/DKfL6K8ImNP/?igsh=MXo3ajE1bjlxajd0

■アンドリュー・ネムハード:NIKE BOOK 1
■アーロン・ネスミス:NEW BALANCE TWO WYX V4
■パスカル・シアカム:NIKE KD 17
■マイルズ・ターナー:NIKE KOBE 5

ネムハードのBOOK 1は日本でも非常に多くの選手が着用している人気モデル。クラシックなデザインが人気を集めていて、NIKEオンラインストアではほぼ在庫がない状態です。新色の発売日には、販売開始10分もすれば売り切れてしまうほど。
ネスミスのニューバランスは、日本代表で宇都宮ブレックス所属の比江島慎選手も着用しているモデル。豊富なカラー展開も魅力です。
最後に、ターナーが履いているKOBEは、日本ではもうほとんど手に入りません。「SNKRS」などで半年に一回ほど抽選販売がありますが、基本的には3万円以上で在庫数も多くないため、入手困難なバッシュです。KOBEは不慮の事故で亡くなってしまっていますが、人気は今も健在ですね。

▼ネスミスのニューバランスは国内販売中
https://www.supersports.com/ja-jp/xebio/products/A-10853496701/

時代は蛍光色!?昔は白or黒だけだった!?

最後に、最近のバッシュのトレンドについて紹介します。
上記で紹介したバッシュたちを見て頂ければ何となく感じている方もいらっしゃると思いますが、とにかく最近は「派手」なバッシュが主流です。

その昔、1980年代のNBAでは、バッシュの色が白もしくは黒の面積が「51%以上ないと履いてはいけない」というルールがありました。このルールを破ると「そのシューズを履いて試合に出ると、1試合あたり5,000ドル(当時のレートで約40万円)の罰金」が課せられるルール。
1980年代といえばマイケル・ジョーダンですが、彼の初のシグニチャーである「JORDAN 1」は白と黒の面積が51%以上ありませんでした。ただ、このルールを無視してジョーダンは「JORDAN 1」を履き続けます。ジョーダンの活躍に加え「罰金を払ってでもJORDAN 1を履く」という反骨精神に魅了されて、多くのファンをトリコにしていったという伝説もありました。

今となってはそのような規制はなく、色も自由に選択できる、いわゆる「個性を尊重する」考え方にNBAもシフトしています。こういった背景があるため、選手もさまざまなカラーをオシャレに履きこなしていますね。

ハリバートンの「Hali 1」はピンク、シェイの「SHAI 001」はベージュがファーストカラーでしたが、今後どのようなカラー展開がされていくのでしょうか。逆に、オールブラックやオールホワイトなどのバッシュが目立つ時代でもあるので、あなたも好きな色のバッシュを見つけて、バスケットボールを楽しんでみては?

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