決勝ラウンドも大暴れの予感、ヌートバーが日本人の心をがっつりと掴んだ理由
写真:ラーズ・ヌートバー(CTK Photo/アフロ)
3月15日、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)プールBのMVPが発表され、大谷翔平が選出された。
4試合に出場し12打数6安打(打率.500)、1本塁打、8打点、そして投手としては4回無失点で勝利投手と文句なしの結果を残した。
しかし、侍ジャパンにそんな大谷とほぼ同格の影響をもたらした選手がいる。
その選手の名は、ラーズ・ヌートバーだ。
攻守に大活躍!ペッパーグラインダーポーズなど持ち前の明るさでチームの雰囲気を盛り上げる
WBCが始まる前は、正直なところ色眼鏡で見られていた。
「メジャーリーガーだが実力はスタメンに値するのか?」
しかし、WBC初戦の中国戦で打席に立ったヌートバーは、明らかに強打者の雰囲気を纏っていた。
結局4試合で14打数6安打の打率.429、出塁率.579、2盗塁と最高の数字を記録した。
さらには、韓国戦で見せたダイビングキャッチなど守備でも活躍した。
走攻守で侍ジャパンを牽引し、ベストな1番打者であったと言える。
間違いなく決勝ラウンドも1番打者として出場することだろう。
ペッパーグラインダーポーズは侍ジャパンのお約束となり、観客はもちろん、違うジャンルの人たちまで真似をし始めている。
ヌートバーが日本人の心をがっつりと掴んだ理由
ヌートバーがなぜこれほど日本人ファンに好かれるのか。
圧倒的な好成績を残したこともその一因だが、それとは別の要因もある。
それが「一生懸命さ」だ。
誰よりも全力で走り、誰よりもユニフォームを汚し全力プレーをする。
そんなヌートバーのプレーに、日本人ファンは心を鷲掴みにされたのだ。
中国戦では、打席途中で足がつったのか気にする素振りを見せ、栗山監督が心配をしてベンチを飛び出したが、2度も交代を拒否し四球をもぎ取った。
そんな1つ1つの魂がこもったプレーをするヌートバーを、日本人が好きにならないわけがない。
「日本代表として100で走るのは当然」
中国戦での一塁への全力疾走についてこう答えたヌートバーは、スター揃いの侍ジャパンで一気に大谷翔平に次ぐ人気者となったのだ。
ヌートバーは、決勝ラウンドも間違いなく全力で切り込み隊長としてプレーしてくれるだろう。
その活躍に期待しよう。
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