WBCは波乱の幕開け続出、侍ジャパンが中国に勝利するために重要な初回の戦い方
大谷翔平(Photo by Diamond Images / Getty Images)
いよいよ侍ジャパンの戦いが始まる。
3月9日19時、WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)プールB第一戦、「日本代表対中国代表」の試合が行われる。
8日に行われたプールA初戦では、いずれも格下とみられていたオランダとパナマが勝利し、波乱の幕開けとなった。
本日対戦する中国は明らかな格下となるが、優勝候補筆頭である侍ジャパンも気を引き締める必要があると言えるだろう。
WBCは短期決戦ゆえに油断は禁物
野球は、基本的に1年間を通して順位を決めるスポーツであり、プロの世界では短期決戦の大会は行われない。
しかし、WBCは1次ラウンド4試合、勝ち進んだとしても決勝ラウンド3試合の合計7試合しか行われない。
サッカーのW杯と同じように超短期決戦となるわけだ。
それゆえに、ちょっとした油断が命取りとなる可能性もある。
それは逆に、大会初日に行われたオランダとパナマの勝利のように、「格下であっても勝てる可能性がある」とも言い換えられる。
優勝候補筆頭である侍ジャパンも、中国が格下だからといってフワッと試合に入ってしまうと、痛い目を見る可能性も十分にありえるのだ。
危なげなく勝利するために重要な初回の攻守
侍ジャパンのWBC初戦は、大谷翔平が先発を務める。
打順に関しては不透明な部分も多いが、おそらく強化試合の阪神戦、オリックス戦と同じように「1番ヌートバー」「2番近藤健介」「3番大谷翔平」「4番吉田正尚」となるのではないか。(村上宗隆を4番に戻す可能性もあり)
もしも初回にフワッと入ってしまい、少しでも中国代表に「勝てるかも」と思わせてしまったならば、それは非常に危険な状態であると言える。
そうしないためには、初回の攻守で圧倒する必要があるだろう。
百戦錬磨の大谷翔平であれば、投球の方は問題ないはずだ。
それほど大谷のストレートやスライダー、スプリット、シンカー、フォーシーム、カットボールの質は別次元だ。
体調も良いとのことなので、気負い過ぎない限りは初回のスコアボードに「0」を刻んでくれるはずだ。
ポイントは攻撃か。
初めて対戦する投手ゆえに当然難しさはあるが、圧倒的な実力でねじ伏せたい。
1番を務めるであろうヌートバーは、鋭い打球を打つことができるが、それほど打率自体は高くない選手だ。
しかし、日本代表として戦うことに対する情熱は非常に高く、勝負強さも持っているはずだ。
2番を務めるであろう近藤は、出塁率4割を超える選手であり、ヒットか四球かは問わず、クリーンナップの前に出塁することが使命となるだろう。
そして3番を務めるであろう大谷は、その圧倒的な打撃で一気に中国を絶望に落とすことが可能だ。
その後に続く吉田や村上、岡本なども強打者ゆえに、きっと結果を出してくれるはずだ。
伝説の幕開けに相応しい試合を期待しよう。
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