大谷翔平に見える焦りとプレッシャー、「なおド」が少ない環境ゆえ精神的な切り替え必要か
大谷翔平(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
3月18日、親善試合「ドジャース対韓国代表」の一戦が行われ、5-2でドジャースが勝利した。
メジャーリーグ開幕前最後の試合となった韓国代表戦は、大量得点こそなかったもののドジャースがしっかりと実力を見せつけ完勝した。
注目の大谷翔平は3打席無安打となり、前日のキウム戦でも2打席無安打と調子を崩している。
大谷翔平に見える「焦り」と「プレッシャー」
韓国代表との試合では、明らかに本来の大谷翔平のスイングではなかった。
大谷は元々アッパースイング気味の軌道だが、この2試合はさらにアッパー気味にスイングしており、ホームランを意識し過ぎていることが分かる。
体にも余計な力が入っているように感じられ、「空回り」しているようだった。
大谷翔平も人の子だということだろう。
優勝候補のドジャースにプロスポーツ史上最高額となる10年総額7億ドル(約1,000億円)で入団し、さらには開幕直前に自身の結婚を発表。
普段から注目を浴びるスーパースターではあるが、今シーズンは桁違いに注目されている。
さすがの大谷も、焦りやプレッシャーを過度に感じているはずだ。
「なおド」が少ない球団ゆえ精神的な切り替えが必須
大谷翔平が今シーズンプレーするのは、ワールドシリーズ優勝候補に挙げられるロサンゼルス・ドジャースだ。
プレーオフ常連であり、2020年には実際にワールドシリーズを制覇している。
勝率は毎シーズン6割を超え、大型補強を敢行した今シーズンは勝率7割も夢ではない。
それゆえに、「なおド(なお、ドジャースは試合に敗れたの略語)」が起こりにくい環境だといえるだろう。
「自分がなんとかしなければ」といった気持ちをここ数年抱えながら戦ってきた大谷だが、焦る必要もプレッシャーを感じる必要もない。
自身の前の打席にはベッツがおり、後の打席にはフリーマンがいる。
その後もスミスやマンシーが控えており、投手陣も優秀だ。
3月20日に行われる開幕戦では、ぜひ精神的に切り替えて1~2球じっくりと相手投手のボールを見送るぐらいの「余裕」を持ってもらいたいものだ。
果たしてダルビッシュとの日本人対決はどのような結果となるのか、注目しよう。
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