
山本由伸(写真:AP/アフロ)
MLBの今シーズンMVPやサイ・ヤング賞、最優秀新人選手賞といった各賞の受賞者も発表され、今後は「各球団の来シーズンのチーム編成」に注目が集まっていくだろう。
今シーズンワールドシリーズ2連覇を達成させたロサンゼル・スドジャースもまた選手の放出や獲得を行うことになるが、先発投手陣に関しては「補強の必要なし」との見方が強い。
しかし、今シーズンのように先発投手の駒不足に陥る可能性もゼロではないのも確かだ。
盤石に見えるドジャース先発陣だが駒不足になる可能性も
来シーズンのドジャースは、ポストシーズンと同様にブレイク・スネル、山本由伸、タイラー・グラスノー、大谷翔平の4人が柱となることは間違いない。
この4人に先発投手として稼働することになる佐々木朗希とエメ・シーハン、怪我から復帰となるギャビン・ストーンとリバー・ライアンの4人から2人をローテに入れることになるはずだ。
そう考えれば盤石な体制だと思えるが、不安要素も多い。
まずは柱となる4人の先発投手がシーズンを通してローテを守れる可能性が薄いことが挙げられる。
今シーズンも1年間ローテを守れたのは山本のみであり、スネルやグラスノー、大谷も怪我への耐性は強くない。
山本に関しても加入初年度は怪我で長期離脱を経験しているため安心はできない。
4人の内1~2人は常にコンディション不良や怪我によりローテから外れる可能性があると考えた方が良いといえるだろう。
さらに、佐々木に関しても先発投手として通用するのかは未知数だ。
ポストシーズンではリリーフとして活躍したが、先発となれば必要な能力が全く違うため、ローテの一角を担えない可能性もある。
そしてギャビン・ストーンとリバー・ライアンはシーズン全休からの復帰となるため、こちらも戦力として計算できるかは不透明だ。
以上のことを踏まえると、「盤石」と結論付けるのは良くないと判断できる。
山本やスネルレベルでなくとも、シーズンを通してローテを守れるタイプの先発投手を1人獲得しておくのも悪くない選択肢となるのではないか。
先発投手陣の多くがコンディション良くシーズンを通してプレーできれば間違いなくMLB屈指となるが、果たしてドジャースはどのような決断を下すのか、注目だ。
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