
クレイトン・カーショー(写真:AP/アフロ)
4連戦となるジャイアンツとの初戦を2-1で勝利したドジャースは完全に勝者のメンタリティが蘇ったようだ。
9月19日にもポストシーズン進出が決定するが、あくまでもドジャースが目指すのは地区優勝であり、2シーズン連続となるワールドシリーズ制覇となる。
悪い流れを断ち切り勝者のメンタリティを引き寄せた主力の4人
今季のドジャースは怪我人も多いが、リードしてもリリーフ陣が打ち込まれ逆転負けを喫するケースが非常に多い。
しかし、シーズン終盤になりその悪い流れは一気に変わった。
流れを引き寄せたのは、大谷翔平と山本由伸、カーショー、スネルの4人だ。
まずは大谷翔平だが、例年通りシーズンを通して異次元の活躍を続けてきた。
二刀流復活で活躍し続けたことももちろんだが、直近の数試合では試合終盤(主に8回)に貴重な本塁打を放つケースが多く、昨季よりもさらに「頼れる選手」となっている。
山本由伸に関しては1シーズンMLBを経験したことで完全に「戦い方」を習得したといえるだろう。
防御率はナショナル・リーグ2位(2.58)であり、勝利数は打撃陣の援護がない試合が多かったため11勝止まりだが、シーズン終盤はスコアボードに「0」を並べることが多く強いドジャースを体現し続けた。
カーショーは長期負傷明けのシーズンとなったが、防御率3.53の10勝とチームを牽引した。
今季限りでの引退を発表したが、これにより「有終の美」で終わらせたいとチームの意思が統一された感がある。
そしてブレイク・スネル。
左肩の炎症により長期故障者リスト入りしており、復帰後の夏も安定感に欠けた試合もあったが、直近の2試合では完璧な投球で勝利を引き寄せた。
特に9月18日に行われたフィリーズ戦のロバーツ監督への続投志願→三振でピンチ脱出でガッツポーズというシーンはシーズンの流れが変わった瞬間だといえるだろう。
引き続きリリーフ陣は不安定ではある可能性は高いが、間違いなくこれまでよりも「勝てるチーム」に近づいてきている。
佐々木朗希もマイナーで初リリーフを1回無失点と調子を上げてきており、ポストシーズンで戦力になる可能性もある。
果たしてドジャースは西地区優勝を手にすることができるのか。
そして2シーズン連続となるワールドシリーズ制覇なるか。
勝者のメンタリティを取り戻した今後のドジャースに注目だ。
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