中日ドラ3・石森大誠の初ブルペンは「真っ直ぐオンリー」で”気持ちよく”24球。「目標は開幕一軍」
中日ドラフト3位ルーキー・石森大誠が2月2日、今キャンプ初のブルペン入り。捕手を座らせてストレートのみの24球を投げ、最速146キロを計測した。
「初日は緊張もありましたし、飛ばし過ぎずに行こうと思って」
逸る気持ちをグッと抑えて、自らキャンプ2日目のブルペン入りを選択した石森。実は、本格的なピッチングは昨年9月末、所属していた火の国サラマンダーズでの最終戦に、クローザーとして登板して以来、約4か月ぶりのことだった。
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「NPBと比べたら少ないですが、ずっと中継ぎで試合数も投げていたので、自分の中ではノースロー期間にしようというのもありましたが、シーズン終了後、独立に残る人たちはバイトだったりとかで、なかなか時間も合わせられなかった。キャッチボールや遠投はできたのですが、ブルペンに入る予定が建てられませんでした」
新人合同自主トレ期間中、ナゴヤ球場で一度ブルペン入りする予定もあったというが、コロナの影響でそれも流れた。
「新人唯一の捕手である味谷くんが、コロナになってしまった。野手に捕ってもらうのは気が引けるなと思ったので、ここまでブルペンに入っていませんでした」
本当に久しぶりのピッチング。肩慣らしの立ち投げでは、高めに抜けたボールもあったが、捕手を座らせてからは制球を乱すことなく、プロ入り初ブルペンを終えた。
「そんなに力むことなく、投げられたらいいかなと思って投げていました。(久しぶりということで)結構不安もあったんですが、体重も増やしたりして、今日はそういう中での動きを見ることが大事かなと思ったので、真っ直ぐオンリーで行きました。気持ちいいくらいの腕の振りでした」
その投球を、今シーズンの投手陣を任された落合英二ヘッド兼投手コーチは、どう見ているのか。
「ケガなく終わってほっとしています。気持ちよく投げてくれればそれでよかったので、いいブルペンになったんじゃないか。噂通りの力強いボールを投げていた。計測したところホップ成分も結構ありますし、ボールに伸びも出てきたので、非常に楽しみ」
昨年夏には、NPB数球団のスカウトが熊本に足を運び、ドラフトでは独立リーグから唯一の支配下で指名を受けた。その能力を改めて実感した様子だった。
そんな期待のルーキー左腕の目指すところは、ずばり開幕一軍だ。
「もうすでにスロースタートだと思っていますが、肩の調子を見ながら、ブルペンに入れる日には、どんどん入っていきたい。自分の目標である開幕一軍に入るためには、少しでも早く一軍のレベルに達していかないといけないと思うので、もっともっと意識を上げていきたいと思います」
昨年、防御率リーグトップと、盤石誇る中日投手陣。MAX155キロの快速左腕は、新たな1枚として、そこに加わることができるか。
取材・文●岩国誠
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