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鈴木誠也獲得のメリット、デメリットは?レッドソックス番記者が見解「ハイレベルな右翼手の能力がある」

侍ジャパンの4番としても活躍した鈴木。メジャーの速球に対応できるかが、活躍のカギを握るだろう。(C)THE DIGEST
11月22日に正式にポスティングシステムの手続きが行なわれた広島カープの鈴木誠也。メジャーリーグのロックアウトにより、フリーエージェントの選手の交渉が宙に浮いている中でも、鈴木の移籍動向に関しての報道は後を絶たない。

複数の米メディアによると、現段階で移籍先として、ボストン・レッドソックス、ニューヨーク・ヤンキース、トロント・ブルージェイズが有力視されているという。

そんな中、米スポーツメディア『NBC Sports Boston』のジョン・トマセ記者はレッドソックスが鈴木を獲得した場合のメリット、デメリットについて述べている。

「スズキは、ショウヘイ・オオタニやヒデキ・マツイのような有望株ではないが、メジャーリーグでハイレベルな右翼手として活躍できる能力がある。左右に高い打球を飛ばすことができるので、フェンウェイ・パークでも活躍できるだろう」

鈴木は今季でプロ入り9年目。レギュラーシーズンの打率.317と出塁率.433でリーグ2冠を達成。さらに38本塁打、88打点、OPS. 1.072と驚異のスタッツを残した。今年の東京五輪では侍ジャパン不動の4番として金メダルにも貢献した。
ただ、日本ではこのような申し分のない素晴らしい成績を残してもメジャーリーグで必ずしも成功するとは限らない。メジャーリーグのやり方への適応は、決して低くはないハードルだ。

同メディアは10年以上前にシカゴ・カブスが福留孝介と4年4800万ドルの契約を結び、オールスターにも出場したが、すぐに調子を落としていったことや、最近の例では筒香がパイレーツでブレイクする前にレイズ、ドジャースで打撃に苦しんだ例を挙げ、「スズキは次のビッグスターになるかもしれないし、ただの男になるかもしれない」と述べている。

名門レッドソックスは今季プレーオフ進出したもののヒューストン・アストロズに敗れ、ワールドシリーズには出場できなかった。来季はチームを強化し、2018年以来の優勝を目指すことは間違いない。

本塁打の乱発を防ぐために設置されたフェンウェイパーク名物の左翼にそびえたつ高さ11・3メートルの巨大フェンス「グリーンモンスター」。来季はレッドソックスのユニフォームに身を包んだ鈴木のグリーンモンスターを越えのアーチを見ることができるのか。今後のレッドソックスの動向に注目していきたい。

構成●THE DIGEST編集部

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