
<WORLD BASEBALL CLASSIC 2026 日程:2026/3/5 ~ 3/17 場所:日本、アメリカ>
3月5日から、WORLD BASEBALL CLASSIC 2026(以下、WBC2026)が開幕する。
今大会、プールBには優勝候補筆頭のアメリカ、前回大会で日本を苦しめたメキシコなど、強豪国が揃っている。
本記事では、そんなWBC2026プールBの各国注目選手を紹介する。
アメリカ
アーロン・ジャッジ(外野手:ニューヨーク・ヤンキース)

写真:アーロン・ジャッジ/提供:Imagn/ロイター/アフロ
アメリカ代表の主将を務める、現役最強のホームランバッター。2025年シーズンも驚異的な打撃を披露し、打率.331、53本塁打、114打点を記録して自身3度目のMVPに輝いた。身長201cmの巨体から繰り出されるスイングは、わずかなミスショットさえもスタンドへと運ぶ。2023年大会は出場を逃したため、今大会は満を持しての参戦。
ブライス・ハーパー(内野手:フィラデルフィア・フィリーズ)
「球界の顔」として知られ、若くして数々の伝説を築いてきたスーパースター。2025年はファーストの守備でも安定感を見せ、打撃では27本塁打、75打点をマークした。前回大会では怪我により無念の辞退となったが、今大会は悲願の初出場。ジャッジらと共に並ぶクリーンアップは「史上最強」との呼び声も高く、勝負どころでの集中力とチームを鼓舞する熱いプレーで、フィラデルフィアのみならず全米に勝利を届ける。
ポール・スキーンズ(投手:ピッツバーグ・パイレーツ)
「100年に一人の逸材」と称され、デビューからわずか2年でナ・リーグのサイ・ヤング賞(2025年)を獲得した若き怪物。160km/hを常時超える剛速球と、独特の軌道を描く「スプリンカー(スプリット+シンカー)」は、メジャーの強打者たちを絶望させてきた。2025年は10勝10敗ながら、防御率1.97、216奪三振という圧倒的な支配力を披露。今大会ではエースとしての登板が濃厚視されており、初めて日の丸のユニフォームと対峙する際、その「異次元の投球」がどこまで通用するか世界中が注目している。
タリック・スクーバル(投手:デトロイト・タイガース)
2025年のア・リーグ・サイ・ヤング賞に輝き、2年連続で同賞を受賞したメジャー最高峰の左腕。2025年シーズンは13勝6敗、防御率2.21、241奪三振という完璧な成績を残し、投手三冠(2024年)に続く快挙を成し遂げた。精密なコントロールと、150km/h後半の直球に鋭いチェンジアップを織り交ぜる投球術は、打者に的を絞らせない。左のパワーピッチャーとして、他国の強力な左打者封じの切り札としても期待されている。
カル・ローリー(捕手:シアトル・マリナーズ)
「ビッグ・ダンプ」の愛称で親しまれる、メジャー最強のパワーを誇るスイッチヒッター捕手。2025年シーズンは捕手として史上初となる「シーズン60本塁打」という驚愕の記録を樹立し、本塁打王に輝いた。左右両打席から放たれる長打力は驚異的で、下位打線に彼が座る布陣は他国にとって脅威そのもの。守備面でも2024年にゴールドグラブ賞を獲得するなど、高い盗塁阻止率とフレーミング技術を兼ね備えている。強力な米国投手陣をまとめ上げる「扇の要」として、攻守にわたってチームの心臓部を担う、今大会のキーマン。
メキシコ
ランディ・アロザレーナ(外野手:シアトル・マリナーズ)

写真:ランディ・アロザレーナ/提供:Imagn/ロイター/アフロ
前回大会で「メキシコの英雄」となった男が、再び代表のユニフォームに袖を通す。キューバからメキシコへ亡命した経歴を持ち、母国への愛は人一倍。プレーだけでなく、腕を組む独特のパフォーマンスでスタジアムを熱狂させるカリスマ。2025年シーズンもメジャーで安定した成績を残し、勝負強さは相変わらず。レフトでの驚異的なホームランキャッチなど、守備でもチームを救う「持っている男」だ。
ジャレン・デュラン(外野手:ボストン・レッドソックス)
2024年MLBオールスターMVPに輝き、いまやメジャー屈指の「安打・盗塁製造機」へと成長したスピードスター。。圧倒的な脚力を生かした二塁打・三塁打の量産能力は、広い球場で行われるWBCにおいて大きな脅威となる。昨シーズンはレッドソックスで驚異的なWARを記録し、走攻守すべてにおいてトップクラスの実力を証明。アロザレーナと組む外野1・2番コンビは、今大会の全出場国の中でも最強クラスの破壊力と機動力を誇る。
アレハンドロ・カーク(捕手:トロント・ブルージェイズ)
前回大会は家族の事情で惜しくも辞退したが、今大会ついに満を持して「メキシコの正捕手」として参戦。身長172cm、体重111kgという独特の体格からは想像もつかない、精密なバットコントロールと高い選球眼を誇る。2025年シーズンはブルージェイズをワールドシリーズへと導くなど、メジャーの第一線で活躍。守備面でもフレーミング技術や投手へのリードが超一流で、若手主体のメキシコ投手陣にとって最大の安心材料となるだろう。下位打線に彼が座る布陣は、相手投手にとって一息つく暇もないほど強力だ。
アンドレス・ムニョス(投手:シアトル・マリナーズ)
160km/hを優に超える剛速球と、140km/h後半の「消えるスライダー」を武器にする、メジャー最強クラスのクローザー。マリナーズでの守護神としての経験を経て、今大会はメキシコの「最後の砦」を任されている。彼の投球は打者が分かっていても打てないほどの威力を持ち、特に接戦の終盤に彼がマウンドに上がる絶望感は他国にとって計り知れない。昨シーズンも圧倒的な奪三振率を記録し、状態は万全。メキシコが歴史的な勝利を積み重ね、悲願の決勝進出・優勝を果たすためには、彼の右腕による「シャットアウト」が不可欠だ。
ジョナサン・アランダ(内野手:タンパベイ・レイズ)
2025年シーズンにレイズで大ブレイクを果たし、オールスターにも選出された期待の長距離砲。マイナーリーグで「打撃の天才」と呼ばれた才能がメジャーでも完全に開花し、今大会ではメキシコ打線のクリーンアップ候補として名を連ねている。非常に広角な打撃とパンチ力を兼ね備えており、得点圏での強さは特筆もの。内野ならどこでもこなせる柔軟性も備えているが、今大会では主に一塁手としての起用が有力視されている。アロザレーナ、デュラン、カークら豪華メンバーの間に彼が座ることで、メキシコ打線はどこからでも得点が取れる最強の布陣となった。
イタリア
ビニー・パスカンティーノ(内野手:カンザスシティ・ロイヤルズ)

写真:ビニー・パスカンティーノ/提供:Imagn/ロイター/アフロ
「パス・クワッチ(ビッグフット)」の愛称で親しまれる、イタリア打線の絶対的な主砲。2025年シーズンはロイヤルズでキャリアハイとなる32本塁打、113打点を記録し、メジャー屈指の左の強打者へと成長を遂げた。卓越した選球眼とコンタクト能力を誇り、三振が極端に少ないのが最大の特徴。2023年大会に続き2大会連続の参戦となり、今回はチームの精神的支柱としても期待されている。陽気な性格でチームを盛り立てつつ、ここ一番での勝負強い一振りでイタリアを勝利へと導く「最強の猛獣」だ。
アーロン・ノラ(投手:フィラデルフィア・フィリーズ)
メジャー通算100勝以上を誇るフィリーズのエース右腕が、自身のルーツであるイタリア代表への参加を決断し、世界を驚かせた。精密機械のようなコントロールと、独特の軌道を描く「ナックルカーブ」を武器に、長年メジャーの第一線で投球回を稼ぎ続けてきた鉄腕。2025年シーズンは怪我に苦しむ時期もあったが、今大会に向けてコンディションを調整。WBCの舞台ではイタリアの「絶対的エース」として、強豪国を相手にその老練な投球術を披露する。
カイル・ティール(捕手:シカゴ・ホワイトソックス)
イタリア代表の次世代を担う、攻守に躍動する「若き司令塔」。2023年のドラフト1巡目指名からわずか2年、2025年にシカゴ・ホワイトソックスでメジャーデビューを果たすと、打率.273、8本塁打を記録するなど瞬く間にその才能を開花させた。捕手としての高い守備能力に加え、左打席から広角に鋭い打球を飛ばす高い打撃センスを兼ね備えている。かつての名捕手ジョージ・ポサダ氏(今大会のイタリア代表コーチ)の指導のもと、今大会では正捕手としての起用が有力視されている。若さ溢れる積極的なプレースタイルと、強肩を生かした盗塁阻止でチームにリズムを作り出す、新生イタリア代表の「心臓部」となる存在だ。
イギリス
ジャズ・チザム・ジュニア(内野手:ニューヨーク・ヤンキース)

写真:ジャズ・チザム・ジュニア/提供:Imagn/ロイター/アフロ
イギリス代表の共同主将を務める、メジャー屈指のスタープレーヤー。バハマ出身でイギリス代表資格を持ち、今大会で待望のWBCデビューとなる。2025年シーズンはヤンキースの主力として打率.242、31本塁打、31盗塁という「30-30」を達成し、シルバー・スラッガー賞に輝くなど最高の状態で大会に臨んでいる。圧倒的な身体能力から繰り出される豪快なスイングと、ダイヤモンドを切り裂く俊足は、イギリス打線に爆発的なエネルギーをもたらす。独創的なヘアスタイルや派手なプレースタイルでも知られ、彼が放つ華やかな「ジャズ」の音色が、イギリスを史上初の決勝ラウンド進出へと導く原動力となるだろう。
ハリー・フォード(捕手:ワシントン・ナショナルズ)
23歳にしてイギリス代表の共同主将を務める、チームの「心臓」。2023年大会では20歳ながら2本塁打を放ち、守備でも投手陣を支えて一躍イギリス野球の英雄となった。2025年シーズンはナショナルズでメジャーデビューを果たし、捕手として異例の走走力を生かした攻撃的なプレーで活躍。打撃では広角に打ち分けるセンスと高い出塁率を誇り、守備でも機敏なフットワークと強肩でチームにリズムを作る。チザムと共にチームの精神的支柱を担い、若手主体の投手陣を冷静にリードする姿はベテランのような風格さえ漂っている。
ブラジル
ダンテ・ビシェット・ジュニア(内野手:フリーエージェント)
メジャー通算274本塁打を放った伝説のスラッガー、ダンテ・ビシェットを父に持つ「ビシェット兄弟」の兄。かつてヤンキースからドラフト1巡目指名を受けた逸材であり、2017年大会の予選からブラジル代表としてプレーし続けてきた。弟のボー・ビシェット(ブルージェイズ)がメジャーのスターとして君臨する一方、ダンテは豊富な経験でチームを支える「兄貴分」としての役割を担る。勝負強いバッティングと、一塁・三塁をこなす確実な守備は、若い選手が多いブラジル打線において計り知れない安定感をもたらす。
ルーカス・ラミレス(外野手:ロサンゼルス・エンゼルス傘下)
メジャー通算555本塁打を誇る「至宝」マニー・ラミレスを父に持つ、今大会屈指の注目株。父と同じ背番号「24」を背負い、ブラジル人の母のルーツを誇りに戦う。2024年にエンゼルスから指名され、現在はマイナーリーグのハイA(高A)で着実に力をつけています。父は右打ちの強打者だったが、ルーカスは左打席から鋭い打球を放つ高い打撃センスと、俊足を生かした広い守備範囲が持ち味の5ツールプレイヤー。20歳という若さながら、予選でも驚異的な打率をマークし、チームの攻撃を牽引した。
ジョセフ・コントレラス(投手:ヴァンダービルト大学進学予定)
ヤンキースやホワイトソックスで活躍したキューバ出身の名投手ホセ・コントレラスを父に持つ、今大会「最年少の怪物」。ブラジル人の母を通じて代表資格を持ち、17歳という若さで代表入りを果たした。現役の高校生ながら、すでに150km/h台後半の剛速球を投げ込み、父から直伝された消えるスプリット(フォーク)を武器に全米のスカウトを驚かせている。2026年のMLBドラフト1巡目候補としても名前が挙がるほどの逸材であり、名門ヴァンダービルト大学への進学も内定。荒削りながらも、アーロン・ジャッジらメジャーの超一流を相手に物怖じせず立ち向かう「17歳の挑戦」は、今大会最大の注目トピックの一つだ。
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