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北口榛花(写真:ロイター/アフロ)

「パリ五輪」日本中に笑顔をもたらす女子やり投げ北口榛花のビッグスロー!金メダル獲得で喜び爆発!

北口榛花(写真:ロイター/アフロ)
8月10日、パリオリンピック陸上女子やり投げ競技決勝が行われ、日本代表の北口榛花が65m80の記録で金メダルを獲得した。

女子陸上のトラック、フィールド競技において日本勢初となる金メダル獲得となった。

女子陸上競技全体で見ても、2000年のシドニーオリンピックで金メダルを獲得した高橋尚子、アテネオリンピックで金メダルを獲得した野口みずきに続く偉業だ。

日本を笑顔にするビッグスローと魅力あふれる笑顔、うれし涙を見せた北口

選手個人としての実力だけではない魅力が北口榛花にはある。

女子やり投げ決勝では、1投目でいきなりシーズンベストとなる65m80を記録し、一気に金メダル獲得に近づいた。

いつものルーティーンである3投目を終えての「もぐもぐタイム」も、そのリラックスした表情で日本の視聴者を癒した。

金メダルのかかる試合でリラックスできるというのもまた「選手としての凄さ」であるといえるだろう。

ライバルたちは北口の投げた1投目の記録にプレッシャーを感じたのか、誰も65mを超えられず。

2位のファンダイクが最終投てきで記録を伸ばせず、北口は金メダルが確定した状態で6投目を投げた。

投てき後には感無量の表情を浮かべ、ライバルたちと次々に抱擁。

ライバルたちから北口に歩み寄るその光景は、北口の人柄が表れているようだ。

決して楽な戦いではなかった。

1投目で予選通過を決めたものの、ジョアネ・ファンダイクやマリア・アンドレイチク、サラ・コラク、フロル・ルイスウルタドなど北口自身の記録を上回る選手が多かった。

シーズンベストを更新するような投てきをしなければ金メダル獲得は難しいと感じていたはずだ。

パリオリンピックという大舞台でそれを成し遂げるのは、非常に難しいものだ。

特に北口は選手団の主将も務めており、その注目度はかなり高かった。

3年前の東京オリンピックでは左脇腹を痛め12位に終わっていただけに、このパリにかける思いは人一倍強かったはずだ。

そうしたプレッシャーのすべてをはねのけて手にした金メダルだけに、その価値はとてつもなく高い。

やはり北口には笑顔が良く似合う。

そう感じた日本人も多かったのではないだろうか。

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