ライバルのアディングラが2得点で存在感が薄まる三笘薫、結果を出さなければ主力剥奪の可能性あり
写真:三笘薫(提供:REX/アフロ)
7月26日、プレミアリーグのサマーシリーズ「ブレントフォード対ブライトン」の一戦が行われ、0-2でブライトンが勝利した。
この試合で2得点を決めたシモン・アディングラがその存在感を強烈にアピールした一方で、日本代表MF三笘薫は59分から出場するも目立った活躍はできなかった。
アディングラは左右のWGをこなせる選手なだけに、三笘からポジションを奪う可能性も考えられる。
現時点では控え選手という立場だが、主力としてプレーできることを示したアディングラ
三笘と同じようにレンタル先のウニオン・サンジロワーズでプレーし、36試合で11得点を挙げ今季からブライトンに復帰したシモン・アディングラ。
21歳と非常に若い選手だが、すでにコートジボワール代表としてもデビューしている逸材だ。
7月22日に行われたチェルシー戦よりも前線はサブのメンバーを多く先発させたが、新戦力のジョアン・ペドロとアディングラが強烈なインパクトを残した。
ブライトンの両WGは、左の三笘と右のソリー・マーチがデ・ゼルビ監督のファーストチョイスではあるが、若手選手の活躍によって序列が変わる可能性も考えられる。
CFについては、18歳のエバン・ファーガソンがリードしウェルベックとウンダブが2番手争いとなる流れだったが、ジョアン・ペドロが思いのほか戦力となることが分かったため、CFでファーガソンとレギュラー争いをすることになるだろう。
右のWGについては、マーチがスタメン候補だが、この試合で大活躍したアディングラ、そしてブオナノッテがマーチと遜色ないレベルでプレー可能だ。
左のWGはもちろん三笘が絶対的レギュラーだが、アディングラがこの試合で三笘の絶好調時と同じインパクトを残したことで、少しでも調子を落とせばレギュラーを奪われる可能性も出てきたと言える。
さらに、「パラグアイの宝石」と呼ばれているエンシソもトップ下だけでなく左WGでプレーできる。
「今年の三笘はプレミアリーグでいったい何点取るのか?」といったように、主力としてプレーするのが当然のように思われているが、アディングラの存在によってその立場は安泰ではなくなっている。
昨季三笘がブライトンの絶対的主力であるトロサールのポジションを奪ったように、今季絶対的主力とみられている三笘からアディングラがポジションを奪う可能性も十分にありえると言えるだろう。
果たして今後のプレシーズンマッチや開幕からの数試合で三笘はデ・ゼルビ監督が納得するような結果を出すことができるのか、そのプレーに注目だ。
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