デュッセルドルフ田中碧が鎌田の代役としてフランクフルトに加入する可能性高まる
写真:田中碧(提供:Laci Perenyi/アフロ)
英メディア「90MIN」は、日本代表MF田中碧がブンデスリーガのフランクフルトに移籍する可能性が高まったと報じた。
田中は現在、右膝内側靱帯断裂で長期離脱中で今季中の復帰は絶望となっているが、来季以降、鎌田大地の代役としてプレーするかもしれない。
大怪我によりキャリアに暗雲が立ち込めていたが、田中碧にとってはステップアップの絶好のチャンスとなる。
フランクフルトは鎌田大地の代役探しを本格始動
日本代表MF鎌田大地は、フランクフルトで一躍その名を欧州中に轟かせた。
昨季はレギュラーとしてEL優勝を果たし、今季は前半戦にゴールやアシストを連発し、CL(チャンピオンズリーグ)でも3試合連続ゴールを記録するなど、フランクフルトになくてはならない戦力となっていた。
シーズン後半は不調な時期を過ごしたが、1年を通して15得点5アシストという成績は、まさに一流の実績だと言える。
そんな鎌田はフリーで移籍することを明言しており、セリエAのACミランへの移籍が濃厚となっている。
フランクフルトとしては、今夏の移籍市場で確実に鎌田の代役を獲得する必要があるわけだ。
そこで白羽の矢が立ったのが、同じ日本人選手の田中碧だ。
フランクフルトは当初、オーストリア代表MFクリストフ・バウムガルトナーの獲得を目指していた。
しかし、獲得が難しくなったことで、田中碧をリストアップしたようだ。
他にもシャルケのトム・クラウスもリストアップされていることから、まだ田中碧に本腰というわけではないが、有力な候補の中に田中が入っていることは間違いないと言えるだろう。
田中の移籍金は500万ユーロ(約7億4000万円)に設定されており、デュッセルドルフは田中の売却を望んでいると報じられている。
怪我が交渉に悪影響を及ぼすのは間違いないが、フランクフルトの長谷部誠がフロントに獲得を進言してくれれば、一気に話が進む可能性もあるだろう。
日本代表でも苦しい立場の田中碧、ブンデス移籍で逆襲なるか
カタールW杯でも得点し、今後の日本代表の主力になる可能性もあった田中碧だが、現在の立場はかなり厳しい。
日本代表のボランチのスタメンは、遠藤航と守田英正が不動であり、田中は3番手という位置づけだった。
しかし、新生日本代表では、鎌田大地がボランチのポジションで出場するようになっており、これにより4番手に降格している。
さらに右膝の大怪我により6月の強化試合2連戦も招集外となる可能性が高く、新戦力がアピールに成功すれば田中は5番手、6番手へと序列を下げてしまうかもしれないのだ。
まずは怪我をしっかりと治すことが前提となるが、なんとしてでもフランクフルトへの移籍を実現させ、逆襲できる環境を作りたいところだ。
大舞台に強い田中碧の今後の逆襲に期待しよう。
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