日本代表はイラクと同組、アジアカップ2023組合せ決定でチーム作りも本格的にスタート
写真:上田綺世(提供:なかしまだいすけ/アフロ)
5月11日、AFCアジアカップ2023(開催国カタール)の組合せ抽選会が行われた。
日本代表はグループDに入り、イラク、ベトナム、インドネシアと同グループとなった。
開催日は2024年1月12日となるが、今後は本格的にアジアカップに向けたチーム作りが進められることになる。
決勝トーナメント進出は問題なしも上位国に勝てるチーム作りが必須
同組に入ったイラクは、FIFAランキング67位とアジアの中では強豪国として知られている。
ポット2の中で最もFIFAランキングが高いことからも、グループリーグから気の抜けない戦いとなりそうだ。
しかし、上位2チームプラス各組3位の上位4ヶ国が決勝トーナメントに進出できるため、日本代表の決勝トーナメント進出の可能性は極めて高いと言えるだろう。
問題は、韓国やオーストラリア、イラン、サウジアラビアといったW杯出場常連国との試合に勝てるかどうかだろう。
日本はアジア最上位ではあるが、2015年大会、2019年大会と2大会連続で優勝を逃しているだけに、開催までに「勝てるチーム」を作り上げる必要がある。
ワントップ問題やSBの人材難、チーム戦術など、現状の課題は多い
新生日本代表はすでに3月24日にスタートしたが、ウルグアイに1-1、コロンビアに1-2という結果となり、未だ初勝利を挙げれていない。
いずれも南米の強豪国ゆえに勝てなかったことはそれほど深刻に捉える必要もないが、問題なのはその戦い方だろう。
偽SBシステムやボランチの1枚が最終ラインに下がりビルドアップをするなど、トライしていることは見て取れたが、そのほとんどはうまくいっていなかった。
森保監督が渡したメモでDF陣が混乱するなど、5年目のチームとは思えない不安な試合内容であったと言える。
古橋亨梧と上田綺世という欧州で大きな結果を残している2人を主軸に据えない(古橋にいたっては選出もされていない)ワントップ問題。
長らく続くSBの人材難。
欧州サッカーでも一目置かれる存在となった三笘薫や久保建英の使い方など、課題は多い。
6月15日のエルサルバドル戦、6月20日のペルー戦、10月の2連戦とアジアカップまで4試合の親善試合を予定しているゆえに、新戦力の発掘と併せてチーム戦術の落とし込みを進めていく必要があるだろう。
日本代表の3大会ぶりのアジアカップ優勝に期待しよう。
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