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急転直下…最終ホールにまさかの罠「最後、マジ、パット…」 勝みなみは“悔い残す”約1カ月ぶりの予選通過

<JMイーグル・LA選手権 2日目◇28日◇ウィルシャーCC(米カリフォルニア州)◇6447ヤード・パー71>
 
3試合ぶりの予選通過を目指し、トータル1アンダーで最終18番パー3に入った勝みなみ。前半2つ落とすも後半に獲り返し、1オーバーになっていたカットラインまでも余裕があったが、最後の最後でミスが続いてしまった。この2打目がグリーン左奥からのアプローチになったのだが、グリーンに乗らずに再び傾斜下に。3オンしてボギーパットも外し、ダブルボギーでギリギリの予選通過となってしまった。

そこまではショットの手ごたえも感じ、難しいピン位置のなかなんとかしのぐ納得の出来といえた。しかし「その1ホールで、気分がガラッと変わっちゃいました」と、一転、悔しそうな表情でグリーンを降りることに。「最後、マジ、パット。マジで腹が立ちます」。なんとも言えない後味の悪さ。「(アプローチは)上げていくしかなかったけど、もしダフッて向こう側に落ちたら、また難しいアプローチが残ってしまう。そう考えたら、結構渋いアプローチが残ってしまいました」。小さなグリーンのプレッシャーは、ショットのみならず、グリーン周りのプレーにも響いてしまった。
 
まだそのときは第2ラウンドが終わっていなかったこともあり、カットライン上でのホールアウトは落ち着かない。結果的には1オーバー・44位タイに入った67人が決勝に進むことが決まったが、アテストが終わった段階では「祈って待ちます。もう祈る位置にはいたくない。いなかったのに。余裕だったのに」と、ソワソワすることになってしまった。パッティングについても、「ラインが読めていないのか、特にスライスラインを深く読んでしまう。その改善点がつかめていない。3メートル以上になると、そういう課題がある」と、ポアナ芝が原因とは言えない気持ち悪さを残してしまった。
 
それでも無事44位タイに踏みとどまったことで、最終日に「63」を出し7位になった3月の「DIOインプラントLAオープン」以来、およそ1カ月ぶりの予選通過が決まった。このような状況にはなったが、直近2試合で予選落ちの原因になっていたショット面については、「だいぶ上向いている。18番も(ティショットは)左に飛んだけど、グリーンが小さいだけでミスショットではないと思う。きょうはいい感じだったので、続けていきたい」と、不調の出口が見えそうな感触がある。
 
「もし明日があるなら全力で、1つでもスコアを伸ばして上位に食い込めるように頑張りたい」。その“もし”は無事、実現した。3月のロスでの試合でも見せたように、爆発力は折り紙つき。2日目の悔しい思いを、明日コースの上で晴らしたい。(文・間宮輝憲)

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