レアル・ソシエダorビジャレアル、来季のCL出場権争いを制するのはどちらのクラブか
写真:レアル・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督(Winner Media/アフロ)
スペイン各地で行われたラ・リーガ第28試合では、来季のCL出場権を争うレアル・ソシエダとビジャレアルの両チームが勝利した。
ソシエダはホームでヘタフェを2-0で下し、ビジャレアルはアウェイでレアル・マドリードに3-2で勝利した。
この試合の勝利によって、勝ち点はソシエダ51、ビジャレアル47となった。
ベティスはホームで下位のカディスに敗れ大きく後退
ラ・リーガでは、4位以内に入れば来季のCL出場権が与えられる。
ソシエダ、ビジャレアル、ベティスの3チームが4位を争っていたが、第28節でベティスがホームながら下位のカディスに敗れたため、4位争いから大きく後退した。(勝ち点45)
ラリーガの残り試合数は10試合となっているため、まだベティスにもチャンスが残されているが、得失点差もあるため実際にはかなり難しいと言えるだろう。
そうなると、やはりソシエダとビジャレアルの一騎打ちの展開となる。
現在の勝ち点差「4」を考えれば、例えば残り試合をソシエダが6勝4敗、ビジャレアルが7勝3敗だったとしてもソシエダが勝ち点で上回ることになる。
ソシエダ5勝1分け4敗、ビジャレアルが6勝2分け2敗となった場合は、勝ち点が並び得失点差の勝負となる。
現在の両クラブは得失点差「+11」となっているため、今後は1点でも多くの点を取ることと、1点でも失点を少なくすることも求められる。
ソシエダとしては、「ビジャレアルよりも1回多く負けられる状況」であるがゆえに、有利なのは間違いない。
しかし、ビジャレアルはすでにバルセロナとレアル・マドリードの2強との対戦を終えているが、ソシエダはバルセロナ、レアル・マドリードとの試合が残っている。(3位のアトレティコ・マドリードとの試合もある)
対戦相手を踏まえると、ビジャレアルの方が有利であると考えられる。
ソシエダのアルグアシル監督の采配が大きなカギとなる
日本人サッカーファンであれば、日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダの肩を持ってしまうことだろう。
日本が誇る至宝が来季CLでプレーする姿を観たいファンは非常に多い。
ポイントとなるのはソシエダのアルグアシル監督の采配だ。
オヤルサバルという絶対的エースがカタールW杯後に復帰するも、プレーに以前のようなキレはなく、そこからソシエダの調子は下降していった。
一度狂った歯車はなかなか元には戻せず、前半戦絶好調だったブライス・メンデス、セルロートも不調に陥った。
オヤルサバルをスタメンから外したり、セルロートを外したりと試行錯誤はしているが、「この形でシーズン終盤勝負する」といった明確な形は作れずにいるのだ。
はたして今後の2トップは「久保建英+オヤルサバル」なのか、「久保建英+セルロート」なのか、はたまた「オヤルサバル+セルロート」で久保を中盤で使うのか、アルグアシル監督の起用法が命運を分けるかもしれない。
また、悪くない流れで久保やダビド・シルバといった要となる選手を終盤に交代させてしまうといった采配もこれまでにあったため、試合終盤の采配にも注目だ。
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