通算2勝目を挙げた政田夢乃 悪天候のなか何度もあったピンチに「頭フル回転で頑張りました!」
<マイナビネクストヒロインゴルフツアー◇第1戦マイナビカップ◇7日◇最終日◇美浦ゴルフ倶楽部(6527ヤード・パー72)>
マイナビネクストヒロインツアー第1戦「マイナビカップ」、2023年の優勝トップバッターに輝いたのは政田夢乃だった。
初日を1バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの3オーバー3位タイで終えた政田。迎えた最終日、朝からの強風と雨の悪コンディションにスコアを崩す選手が続出するなか、政田は前半を3バーディ・ノーボギーの会心のゴルフで、イーブンパーにスコアを伸ばして首位タイへ浮上。
「きょうは2番でバーディパットを入れてからパッティングの調子が上がり、前半はノーボギーで3つスコアを伸ばせました! トップに追いついていたのは気がついていて、後半のインコースが苦手だったので、集中して頑張ろうと思い挑みました」
後半は出だしで3連続ボギーとし順位をいったん落としたが、吹きつける強風と雨の影響で周りもスコアを落としており、最終ホールまで政田と林亜莉奈、山本彩乃のトップ争いとなった。
「後半はボギーが続いてしまったので、無理にバーディを獲ろうとはせず、まずは落ち着いてパーを獲ろうという意識に切り替えました。難しいコースでしたが、とにかく最後まで諦めずにやりました」
結果、政田、林、山本の3人がトータル5オーバーで18番を終え、プレーオフへ突入。5ホール目で政田が優勝を決めた。
「そこまで緊張するタイプではないので、プレーオフは集中しつつ、楽しみながらと思っていたんですけど、風が強すぎて毎回ピンチになってしまい頭フル回転で頑張りました! 優勝の瞬間も嬉しかったけど、プレーオフ3ホール目の長めのフックラインのパットが決まったのは、なかなか入るラインじゃないので嬉しかったです」
政田は21年のマイナビネクストヒロインツアー第6戦「ENTRY Ladies Tournament」で初優勝を挙げ、22年は11試合に出場してトップ10が8回で2位が2回と安定した成績を残していた。
「昨年のインタビューで今年は優勝にこだわりたいと言っていたので、まずは1勝できて嬉しいです。たくさん課題も見つかったし、ここで満足せず、複数回優勝目指して頑張ります」と、開幕戦前に話していた目標を有言実行。同ツアー第2戦「PGMシリーズ with GOLF CUP」は5月11~12日に2日間競技で行われる。(取材/文・高木彩音)
※マイナビネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、ALBA TV株式会社)は、将来ツアーで活躍することを目指すJLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として、19年に始まった。23年は全15試合が予定されている。
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