「夢の舞台ってすごい」荒木優奈は9位Tフィニッシュ 今年に入って国際大会5戦ですべてトップ10入り
<オーガスタナショナル女子アマチュア(決勝) 最終日◇1日◇オーガスタ・ナショナルGC(米ジョージア州)◇ 6310ヤード・パー72>
初出場の荒木優奈はオーガスタでのラウンドを終えると、「最近で一番楽しかったです。このコースを回れたこと自体がすごいうれしくて、ずっとワクワクしながらのラウンドでした」と、満足そうな笑顔を浮かべた。
インスタートの前半、15、16、17番で3連続バーディを奪うと、一時はトータル2アンダーでリーダーボードに『ARAKI』の文字が上がった。「載ってる!と思って。一回でもボードの中に入れたので、すごい自信にもなったしうれしかったです」と素直に喜んだ。
折り返して4番パー3のティイングエリアで雷雨接近のためにホーンが鳴り、約3時間20分の中断。「再開してからはちょっと残念だったんですけど」と、3つのボギーをたたいて後退したが、世界のトップアマが集う大会でトータル1オーバー・9位タイとトップ10フィニッシュ。「攻めるゴルフができて良かったですし、夢の舞台ってすごいと思いました」と終始ニコニコ。
世界中のゴルファーが憧れるコースで回り収穫も多かった。「ここは攻略の仕方が重要なので、そういう部分をたくさん学べました。この経験を活かして、海外で優勝とか活躍していきたいです」という。
今年は年明けに行われた「オーストラリアン・マスター・オブ・アマチュア」の優勝を皮切りに、「オーストラリア女子アマ」では4位、フィリピン開催の「クィーンシリキットカップ」では7位、シンガポール開催の「アジア女子アマ」では3位、今大会で9位と、国際大会でトップ10を外していない。世界アマチュアランキングでは現在7位につけている。
この後は日本に帰って「5日間くらい」滞在した後、9日には台湾に渡り、JGAナショナルチームの一員として臨む団体戦「ネイバーズトロフィーチーム選手権」が控えている。「帰って一日だけ妹と遊ぶ約束をした」と少しの息抜きも。再び海外から朗報が届くのを待ちたい。(文・下村耕平)
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