J・スピース、T・フリートウッドが1打差追走 ツアー未勝利の『鉄人』A・シェンクは逃げ切れる?
<バルスパー選手権 3日目◇18日◇イニスブルックリゾート&GC(米フロリダ州)◇7340ヤード・パー71>
米国男子ツアーフロリダスイングの最終戦、「バルスパー選手権」(米フロリダ州タンパ)は3日目を終えて4打差に15人がひしめく大混戦のなか、トップに立ったのは“マラソンマン”と呼ばれるアダム・シェンク(米国)、31歳だ。
シェンクは終盤の16、18番をバーディとし、18番をボギーとしたジョーダン・スピース(米国)をかわして初日からの首位を守った。
ツアー6年目のシェンクはいまだ未勝利。最高位は2021~22シーズンの「シュライナーズ・チルドレン・オープン」の3位。世界ランキングは143位ながら、フェデックスカップは72位につけている。その理由は…、シェンクにとって今大会は今季17大会目、年明けの「ソニー・オープン・イン・ハワイ」から10大会連続で出場中。強風のなか、3日目は「70」で回り「難しいコンディションの中ですごく耐えられた」と胸を張った。
3日目を終えて首位に立つのは3位に入った21年のシュライナーズ以来。しかし最終日は「70」と伸ばせず、「62」をマークしたイム・ソンジェ(韓国)が勝利した。「あのときは…ソンジェがどんどんバーディを獲ってきたから途中で5打差になって『もう勝つ心配をしなくていい』と思った(笑)」と振り返る。
今回はも1打差にパッティングが好調なスピース、PGAツアーで初勝利を目指すトミー・フリートウッド(イングランド)、そして2打差にメジャーチャンピオンのウェブ・シンプソン(米国)らが追いかけてくる。
「この3日間、パッティングのストロークがとてもいい」とはスピース。多くの選手がグリーンに苦戦するなか、初日から次々とロングパットを沈めると、3日目は出入りの激しいプレーながら1番でイーグルを奪うなと1イーグル・5バーディ・5ボギー。「今週はいい状態で終えて、マスターズを迎えたい」とメジャー3勝のスピースは虎視眈々と勝利を目指す。
一方のフリートウッドは「この厳しいコンディションでボギーなし。今季はとてもいいプレーが続いている」と手応えを感じている。「ベイヒル(アーノルド・パーマー招待)でいいきっかけをつかんだ。とくにこの3日間のパッティングは非常にいいから明日は楽しみだ」とDPワールド(欧州)ツアー6勝の実力者が米初優勝を目指す。
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