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申ジエは『パラダイム』&『エボ4』でFWキープ率85%越え!「風のなかでも重い球が打てた」【勝者のギア】

申ジエが開幕戦で選んだスタメンクラブは?(撮影:福田文平、米山聡明)

多くの選手が新しいクラブをテストした開幕戦。いくら練習場や練習ラウンドでいい球が打てていても、試合の緊張した場面でどうなるか、実際に使ってみないとわからない。優勝した契約フリーの申ジエ(韓国)もまた、ドライバーは新作の『パラダイム ◆◆◆(トリプルダイヤ)』に変更。フェアウェイウッドやユーティリティは毎日入れ替えていた。

「初日に新しいクラブを試したんですけど、しっくりこなかったので元のクラブに戻しました」と、一度は新作の『ステルス2』のフェアウェイウッドをバッグに入れたが、2日目以降は昨年まで使用していた『ステルスプラス』に戻している。3日目の18番パー5では、ティショットを『パラダイム』のドライバー、セカンドを『ステルスプラス』の3番ウッドで1.5メートルにつけ、イーグルを奪った。
 
新しいドライバー『パラダイム ◆◆◆』については「去年使ったローグSTよりも球が強く伸びる感じがするので、風のなかでも重い球が打てました」とお気に入り、4日間使い続けている。
 
ドライバーのヘッドは換わってもシャフトは昨年と同じフジクラ『スピーダー569 EVO4』。これは17年に発売されたモデルになる。フジクラのツアー担当、貞包聡介氏は「シャフトをベースにクラブを選んでくれているのだと思います」という。ティショットが難しい琉球GCで、フェアウェイキープ率は全体2位の56ホール中48ホールの85.7%を記録。パラダイム&エボ4の組み合わせで、ほぼフェアウェイからグリーンを狙い続けたことになる。
 
2本のユーティリティもまた、試合で『ステルス2』を投入したが、単独トップで迎えた最終日は昨年と同じ『GBB エピックスター』に戻した。「シーズンが始まる前からいろいろクラブをテストしましたが、勝負するときは自分が慣れたクラブを使いたかった」とジエは話している。そのほか、アイアン、ウェッジ、パターは昨年と同じもので開幕戦を戦った。
 
ボールは2月3日に発売されたばかりのタイトリスト『NEW PRO V1』。他の選手が苦しんだ硬いグリーンと端に振られたピンポジションも、涼しい顔でスピンできっちりピンそばに止めてバーディを量産した。そのボールのロゴの上に赤い線と青い線が引くのがジエの決まり。これについては「高校でナショナルチームに入ったときに、自分は国の代表だという意味で、国旗に使われている色の赤い線と青い線を書きました。そのときから変わりません」と話している。
 
今季開幕戦で通算29勝目(メンバー登録前を含む)を挙げたジエだが、今後はクラブセッティングの入れ替えを示唆。「クラブメーカーさんもいい技術を入れて、新しいクラブが出ているから、私も新しいクラブを使いたいので、まだちょっと時間がほしいです」。パラダイムに次にスタメン入りする新モデルが気になるところだ。
 
【申ジエの優勝クラブセッティング】
1W:キャロウェイ パラダイム ◆◆◆(8.0度/スピーダー569 EVO4 S)
3,5W:テーラーメイド ステルスプラス(15,20.5度/スピーダーNX 50-S)
3,4U:キャロウェイ GBB エピックスター(20,25度/MCH 60-S)
6〜PW:キャロウェイ APEX TCB(TOUR AD AD-65 TypeII S)
50,54,60度:キャロウェイ JAWS(N.S.PRO 850GH S)
PT:テーラーメイド TPコレクション ハイドロブラスト ジュノ TB1.5 トラスヒール
BALL:タイトリスト NEW PRO V1

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