3月2日から行われる「ダイキンオーキッドレディス」で幕を開ける2023年の国内女子ツアー。今年もこれまでと大きく異なる点、注目すべきポイントが存在する。ということで「23年の女子ツアーで知っておきたいこと」を予習・復習しておこう。今回は初優勝が期待される選手をピックアップ。
昨年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」を制し、結果的に年間5勝を挙げた西郷真央をはじめ、昨シーズンは9人のツアー初優勝者が誕生した。黄金世代10人目となった植竹希望や、10回目の最終日最終組でようやく栄冠をつかんだ高橋彩華らの歓喜の涙も印象的だっただけに、今年もそんなシーンをたくさん見たいところ。では候補者は？
一人目に挙げるのは菅沼菜々。20-21年シーズンに初シードを獲得した23歳は、昨季トップ10に15度入るなど大ブレーク。メルセデス・ランキング8位と大躍進し、いつ優勝してもおかしくない選手の筆頭になった。特に最終ラウンドに強く、平均ストローク69.7762％は全体1位の成績。“追い上げの菅沼”というイメージを作り上げた。今季はスタートから猛ダッシュをかけ、トップでゴールテープを切る姿が見たい。
岩井明愛も期待を背負うひとり。双子の妹・千怜とともに注目ツインズとして21年6月のプロテストに合格。するとその年の「山陽新聞レディースカップ」で下部のステップ・アップ・ツアーで初優勝を挙げた。レギュラー本格参戦初年度となった昨年は、妹が初優勝を含む2勝を手にする活躍。明愛も10月の「富士通レディース」で古江彩佳と優勝争いを繰り広げたが、一歩及ばず2位に終わった。しかしパーオン率で3位になるなど、その実力は折り紙付き。早々に勝利を手にしてもなんら不思議ではない。
このほか、ステップで3勝を挙げ、現在2季連続シード入り中の野澤真央や、ツアー本格参戦2年目の佐藤心結、佐久間朱莉も候補か。ステップ・アップ・ツアーで年間最多記録となる5勝を挙げ、賞金ランク1位に輝いた櫻井心那も高い潜在能力を期待される選手だ。またプラチナ世代の後藤未有、阿部未悠、小倉彩愛、安田祐香、上野菜々子といった面々もそろそろタイトルが欲しいはず。今年はいったい何人が初勝利の美酒に酔いしれることになるか？
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