プロテストの傷心も…日本勢唯一のステージ1からの勝ち上がり 識西諭里は「ここに来られたことがうれしい」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
予選会を突破して識西諭里が最終に挑む(撮影:ALBA)
<LPGA Qシリーズ(前半) 事前情報◇30日◇RTJマグノリア・グローブGC(米アラバマ州)>
今回の米ツアー予選会「Qシリーズ」に参戦する日本勢3選手のうち、勝みなみと西村優菜は世界ランキング上位者による資格で最終からの出場。そのため、ステージ1、ステージ2と勝ち上がってきたのは識西諭里だけだ。
識西は福岡県出身の25歳。高校卒業後は国内ツアーへの出場を目指してミニツアーなどに出場しながらプロテスト合格を目指してきた。そんななか、今年は日本地区最終予選会を勝ち抜いて海外メジャー「全米女子オープン」の出場権を得る。「学生時代から海外への憧れがあったんです」という夢舞台は、「何もかもが新鮮で有名な選手、コース。分からないことがいっぱいある!」と代えがたい経験となっただけでなく、「せっかくだから米ツアーの予選会を受けてみようかな」と思わせるには十分だった。
日本のプロテストと並行して受験すると、毎年受けている緊迫感のある母国での戦いとは違い「緊張感は全く感じていないんです。全部が楽しみで、気負うことなくのびのびとプレーできています」と、あっさりステージ1を通過。さらにステージ2は、日本の最終プロテストを落ちてすぐの時期だったが、「落ち込んですぐに移動でした。逆にこの時期でありがたかったですね」とショックを引きずっている暇もなくプレー。ボーダーラインとなる45位タイをギリギリでクリアして、Qシリーズ進出へこぎつけた。
憧れのツアーにあと一歩のところまで来ても、「ここに来られたことがシンプルにうれしい」と緊張感ではなく笑顔が多い識西。ここまで勝ち抜いてこられた要因として挙げたのは「日々の練習ですかね」という。「プロテストに生きるような練習を、と思って取り組んできたことがこちらにも生きたと思います」と目指すところは違えど、しっかりと成長を結果につなげたかたちだ。
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