
写真:前田大然(AP/アフロ)
11月20日(日本時間11月21日AM1:00)、カタールW杯の初戦、「カタール対エクアドル」「セネガル対オランダ」の試合が行われる。
普段はあまりサッカーを観なくても、世界最大のスポーツイベントであるW杯は観戦するという人も多いのではないだろうか。
実は近年のサッカーは「交代枠」に関するルールが変更されているので、ぜひW杯開幕前にチェックしておこう。
交代人数は従来の3人から5人に変更
2022年6月13日、国際サッカー評議会(IFAB)の年次総会が行われた際、新型コロナウイルスに対する一時的な措置であった「交代枠5人」を恒久化すると決定した。
これにより、カタールW杯も5人の交代が可能となったのだ。
ハーフタイム以外での交代は3回まで
交代人数が5人となれば、「5回もチームに変化を与えることができる」と思うかもしれないが、残念ながらそれは不可能だ。
なぜなら、「ハーフタイム以外での交代は3回まで」と定められているからだ。
つまり、5人の交代枠を使い切りたい場合には、どこかのタイミングで2人同時交代を行わなければならない。
このルールを知っておくと、W杯観戦もより楽しめるだろう。
交代枠5人は怪我人多発の日本にとってはありがたいルール
この「交代枠5人」というルールは、日本代表にとってはプラスに働く可能性が高い。
なぜならば、日本代表は怪我人が続出しており、途中交代させなければならない可能性が高いからだ。
・太ももに不安がある冨安
・ふくらはぎに違和感のある守田
・脱臼が完治していない久保、
・足首の怪我が完治していない三苫
・靭帯の部分断裂から復帰したばかりの板倉と浅野
・重度の脳震盪から復帰したばかりの遠藤
・膝の怪我により不安がある田中碧
試合に出場する可能性が高い何人もの選手が、不安を抱えながらプレーすることになる。
交代枠が3人しかなければ、森保監督もこれらの選手を試合に出場させるのは難しくなるだろう。
しかし、5人の枠があればもしもの場合に交代させることができるのだ。
また、FWやウィングなど前線の運動量を増やすために、激しいプレスが可能な選手を一気に2枚替えするといった方法も可能となる。
試合終盤に前田大然や浅野拓磨、三苫薫といった抜群の走力を誇る選手を一気に投入するといった采配も、効果抜群となるかもしれない。
森保監督の交代枠の使い方にも注目しながらW杯を観戦しよう。
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