“2人の桃子”が演出した緊迫の優勝争い 上田と岸部の命運を分けた16番の一打 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 山下美夢有 -12 2 岸部桃子 -11 3 上田桃子 -10 4 稲見萌寧 -9 5 上野菜々子 -8 川崎春花 -8 7 李知姫 -7 西郷真央 -7 原英莉花 -7 イ・ミニョン -7 順位の続きを見る
上田、岸部のダブル桃子は16番を悔やむ(撮影:福田文平)
<伊藤園レディス 最終日◇13日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741ヤード・パー72>
山下美夢有の優勝、そして年間女王戴冠が決まった試合を、最後まで白熱させたのは2人の桃子の存在が大きい。山下とともに最終日最終組を回った上田桃子、岸部桃子だったが、勝利に一歩届かなかった。
上田は2日目を終え後続に2打差をつける単独首位。先週の「TOTOジャパンクラシック」に続くトップで迎えた最終日だったが、今週も悔しい結果に終わった。ピンが左右に大きく振られ、さらに風も強いタフなコンディションで、11番までパーを並べ耐え続けたが、「風も難しくて、強弱もあるなかで粘り強いゴルフをしようと心がけていました。ただパッティングでチャンスを決め切れなかったのがすべて」と決め手を欠いた。
先に来たのは12番のボギー。さらに16番では、ティショットが右に大きく曲がり、木の根元に着弾した。「右からのアゲンストだと思って、しっかり振り切っていったら逆に球が右にいき、出すにも出せなかった」。ここで痛恨のダブルボギーを叩き、その後も取り戻すことはできなかった。「最後まであきらめずに戦ったんですけど…、そういう感じです」。バーディを奪えない間に山下の逆転を許し、トータル10アンダーの3位に終わった。
一方、初優勝がかかる岸部は前半から2つ伸ばし、上田、山下にプレッシャーをかけ続けた。7番パー3では、あとわずかでホールインワンというスーパーショットで会場を沸かせる。「打った瞬間、自分でも感触がよかった。入っちゃえばよかったですね」という会心の一打で流れを引き寄せたかに見えた。
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