心ない声に“絶対に見返してやる” 金田久美子、初優勝からの「めっちゃ長かった」11年間 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 金田久美子 -9 2 川崎春花 -7 3 川岸史果 -6 佐久間朱莉 -6 5 稲見萌寧 -5 菅沼菜々 -5 7 菊地絵理香 -4 内田ことこ -4 9 渋野日向子 -3 リ・ハナ -3 順位の続きを見る
苦節11年… 悲願Vの金田久美子が美酒に酔った(撮影:米山聡明)
<樋口久子 三菱電機レディス 最終日◇30日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6650ヤード・パー72>
「めっちゃ長かったです」。初優勝は11年前。2011年の「フジサンケイレディス」を21歳で制した金田久美子が、33歳になった年に2勝目をつかみとった。「いろんな思いが…。今思い出しても涙が出てくる。うれしいもあるけど、辛かったな。本当にいろんな思いがあります」。2打リードで迎えた最終18番のグリーン上。20センチのパーパットを決めると、軽く両手を挙げた後、すぐに手のひらで顔を覆った。11年ぶんの涙は、そう簡単に止まることはない。
最後まで優勝を争ったのは14歳年下のルーキー・川崎春花。今季メジャーでの初優勝を含める2勝を挙げ、2週連続での勝利がかかったニューヒロインだ。スタート時の差は3打。1番で4メートルを沈めバーディを奪い、逃げ切りへ好スタートを切ったが、2番ではアプローチミス、そして5番で3パットするなど伸ばし切れない。ただ「きょうはイーブンなら勝てるかなと設定していた。あまり相手のスコアは意識しなかった」と、自分の道を突き進んだ。
「客観的に勝負を見ることができた」。2勝目への勝因のひとつが7番パー4にあった。このセカンドがグリーン右手前のバンカーに入り、金田にとって大きな勝負所のひとつとなった。
スイングを変えてからここ3年ほど、もともと得意だったバンカーショットが急にトップするなど「苦手」なものに変わっていた。その克服のため、ここ1、2カ月ほどは砂の上でクラブを振り続ける日々を過ごしてきた。「これだけ練習してるんだからと思って打てた。ほかの人からみたら普通のバンカーショットだけど、私はうれしかった」。これを1メートルに寄せて、パーを拾った。5番でボギーを叩き、6番もピンチを切り抜けてのパー。3連続ボギーもありえる流れだったが、積み重ねてきた練習の効果が大一番で発揮された。
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