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「最初に来て最後に帰る人」 エージシュート常連の72歳・高橋勝成から受ける刺激【細川和彦のゴルフ道】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

高橋勝成に刺激を受ける細川和彦(撮影:福田文平)

50歳以上のプロゴルファーが持てるテクニックを駆使して真剣勝負を行う国内シニアツアー。今季全14試合中10試合が終了し、シーズンの佳境を迎える。レギュラーツアー通算8勝の細川和彦は、シニアデビューを果たした昨年に賞金ランキング2位。終盤3戦中、優勝1回、2位1回とツアーを盛り上げた。今季はここまで賞金ランキング19位だが、昨年のように存在感を示す構えだ。将来的には米国のチャンピオンズツアーへ挑戦する夢も持つ。第2のツアープロ人生を充実したものにと燃える細川の横顔に迫る。(取材/文・山西英希)

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■レギュラー時代の先輩と再び戦えるシニアに楽しみを覚える

昨年4月にシニアデビューした細川和彦だが50歳以上の真剣勝負の場に楽しみを覚えている。「レギュラーツアーで戦ってきた先輩の皆さんと再び同じ舞台でゴルフができることは楽しいですね。自分としては、初年度から優勝したいと思っていましたが、それも15試合目(コスモヘルスカップ)で達成できましたから」。

デビューイヤーから充実した1年を送ったが、悔しさもある。昨年は最終戦の「いわさき白露シニアゴルフトーナメント」で優勝すれば、逆転で賞金王のチャンスもあった。しかし、上位にいながら最終日にスコアを伸ばせず、10位タイに終わった。「17番パー3で6を叩いたんですが、あとで映像を見たらもう20〜30センチ先に落ちていればバーディチャンスだったんですよ。でも、バーディを狙いにいってのミスですし、変に守ろうとしたわけじゃないので悔いはないです。むしろ、そういうヒリヒリした試合は久しぶりだったので楽しかったです」と細川。レギュラーツアー時代も賞金ランキング2位が最高。シニアではその上を目標としている。

シニアツアーに出場する多くの選手が、レギュラーツアー時代に優勝争いという修羅場を何度も経験している。これは当事者にしか分からないが、極限状態で自分が持てる力を目一杯に発揮してのプレーは、まさに勝負師冥利に尽きる瞬間なのだ。それをシニアツアーでも経験できるとなれば、興奮するのも当たり前だろう。細川も昨年1年間で勝負師としてのカンを取り戻した。

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