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上原彩子が貫いた自分のゴルフ 予選落ち確定後に強さと覚悟が見えた【記者の目】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 G・ロペス -18 2 M・カン -17 3 C・マッソン -16 4 S・シュメルツェル -15 イン・ルオニン -15 L・リー -15 7 F・カインハルト -14 リン・シユ -14 畑岡奈紗 -14 10 C・シガンダ -13 順位の続きを見る
上原彩子の覚悟と決意(撮影:ALBA)
1985年の服部道子以来、37年ぶりに「全米女子アマ」を制した馬場咲希は優勝会見で言った。「自分のゴルフができた」。最近の、特に若い選手が使うことばで勝因を語った。
「Danaオープン」で上原彩子が1年2カ月ぶりに米ツアーに復帰した。各国のトップクラスが集まるツアーで、馬場とは対照的に飛距離が出るほうではない彼女が10年間戦えている理由は、ショートゲームを中心として1打1打積み上げていく丁寧なゴルフがあるからだろう。それが“上原のゴルフ”だ。
結果として予選落ちとなったが、復帰戦でもそれは存分に発揮された。初日のドライビングディスタンスは228ヤード。これは今季のスタッツに当てはめれば一番下の数字。距離の長いパー5では3打目にユーティリティを持つこともあった。それでも初日のスコアは2アンダー。カットラインどころか首位と4打差につけた。
2日目は生命線の一つであるパッティングが決まらず、カットラインを下回ることとなった。だが、一番上原らしさが光ったのが最終ホールとなった18番、予選落ちが確定した直後だった。
決めなければ終わりという2メートルのバーディパットは強気に打ったが、カップに収まることなくオーバーした。上原は午後スタートの最終組。この時点で決勝行きはなくなったと言ってもいい。だが、上原はオーバーしたボールをマークして向きを直した後、カップまでにあったピッチマークを丁寧に直してからパーパットを打ったのである。
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