コーチと入念パット練習 畑岡奈紗は絶好調ショットに「1位にいてもおかしくない」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 C・ビュティエ -15 L・コ -15 3 M・エイミー・ルブラン -14 L・ハルム -14 5 ジ・ウンヒ -13 L・ヴ -13 7 C・ナイト -12 W・メーチャイ -12 9 古江彩佳 -11 畑岡奈紗 -11 順位の続きを見る
グリーン上さえ修正できれば頂点も見える(撮影:福田文平)
<トラストゴルフ・スコティッシュ女子オープン 3日目◇30日◇ダンドナルドリンクス(スコットランド)◇6494ヤード・パー72>
もどかしいラウンド。ボギーなしの4バーディを奪いトータル11アンダー・9位タイで3日目を終えても、畑岡奈紗の表情はさえなかった。
出だしからバーディチャンスにつけるも、一筋ちがう。2番パー4でセカンドをピタリと1メートルにつけてバーディが先行したが、その後は絶好のバーディチャンスを決めきれずに停滞。グッとこらえながらホールを消化していく姿が目についた。
「ショットがすごくついてくれたので、もう少し伸ばして終わりたかった。あれだけショットがいいと、悔しさのほうが大きいですね」。3番で1メートル、4番では2.5メートル、7番では3メートル、9番では2メートルを外し、フラストレーションが溜まるなかでハーフターンを迎える。
そんな前半について「3メートル以内が本当に多かったので、もっと思い切って打つことができたら」と後悔の念が脳裏をよぎる。それでもガマン強くプレーを続け、次のチャンスは11番パー3。ここで1.5メートルに乗せてようやく久しぶりのバーディがきた。
13番でも3メートルを決められず、やはり苦しい展開が続いたが、「長いパットが1コ決まってくれたので、それはよかったなと思います」と16番で11メートルを沈めてようやく一息。最終18番パー5でも3打目をピンそば1.2メートルに落とし、きっちりと決めきって首位と4打差で終えた。
危なげないといえば危なげない。「ティショットもすごく振れてきているし、特にアイアンがいい状態で来られている」と持ち味のショット力はピカイチ。それだけに「自分が1位にいてもおかしくない3日間」とここまでの戦いを振り返る。
「パッティングをどんどん決めていけたら、チャンスはあるかなと思います」。ホールアウト後は不安材料を取り除くべく、入念にパッティング練習を行った。昨日から現地入りし、コースで畑岡のプレーを見守ったプロコーチの黒宮幹仁氏とのドリル。ティを2本刺して、そのあいだを通す練習を繰り返した。
今年初めから動画などで連絡を取り合っていた黒宮コーチと、直接グリーン上で言葉を交わしながらのパッティング特訓。ときおり笑顔を見せ、最後は充実感を漂わせコースをあとにした。
残すところ18ホール。逆転には4打差と決して易しくない位置ではあるものの、特訓の成果を出して今季2勝目をつかみにかかる。(文・高桑均)
Follow @ssn_supersports