「このままじゃ終わると思った」 弟・力の助言で蘇ってきた河本結 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
リーダーボード
Pos 選手名 Sco 1 小祝さくら -16 2 サイ・ペイイン -14 3 桑木志帆 -11 4 松森彩夏 -10 蛭田みな美 -10 河本結 -10 石井理緒 -10 8 大里桃子 -9 吉田優利 -9 テレサ・ルー -9 順位の続きを見る
弟の助言も力に 河本結が上位で最終日を迎える(撮影:鈴木祥)
<リゾートトラストレディス 3日目◇28日◇メイプルポイントゴルフクラブ(山梨県)◇6580ヤード・パー72>
2019年の「アクサレディス」で初優勝を遂げた河本結。ツアーを席捲する1998年度生まれのいわゆる黄金世代の一員として、ツアーの顔に名乗りを上げた。男子プロもうらやむ完成度の高いスイングから放たれるショット力が持ち味だったが、2020年から米国女子ツアーに参戦すると、より精度を求めたスイング改造の迷路にはまった。
21年途中に米国を撤退し、国内に専念。昨季は賞金ランキング61位に終わりシード権を逃したが、メルセデルランキングで53位に入り、かろうじて今季前半戦の出場権を手にした。しかし開幕から8試合で「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」の37位タイが最高で、予選落ち5回、棄権1回に終わっていた。
「今年の開幕に向けて、元のスイングに戻そうとして1日10時間以上練習したこともありましたが、開幕を迎えたら全然戦えなくて…。このままじゃ、終わると思った」。持ち味だったショット力は戻らずに、グリーンをとらえることも苦労したという。そんな河本が相談した相手は、今年プロデビューを果たした弟の力(りき)だった。
予選落ちが続いていた4月に入ってから「頭に浮かんだのが弟でした。感覚の表現が似ているので私にはすごくしっくりきます」。姉が落ち込む姿や黙々と打ち込む姿を見てきた力は、100パーセント向き合ってアドバイスを送る。そんな弟の教えが奏功して、精度の高い新スイングが身についてきた。「完成度は70パーセントぐらい。(以前は打てなかった)ドローがしっかり打てるようになりました」。それ以降は予選落ちがなく、先週の「ブリヂストンレディス」では今季最高の11位タイに入るなど好感触で今週を迎えた。
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