【はじめて卓球部顧問になったあなたに】全員が中学校から始めた選手で習う先輩もいません
卓球プレーヤー向け 【はじめて卓球部顧問になったあなたに】全員が中学校から始めた選手で習う先輩もいません
2022.05.20
文:西東輝
石川県金沢市で、卓球専門店の腕利きスタッフとして働く西東輝(さいとうあきら)さんの元には、日々、卓球部顧問の先生からの相談が舞い込んできます。
今日もお願いします。(編集:槌谷昭人)
写真:金沢市の卓球専門店で接客する西東輝さん/提供:本人このページの目次
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質問
写真:質問「全員が中学から始めた選手で習う先輩もいません」/作成:ラリーズ編集部全員が中学から始めた選手で習う先輩もいません。どうしたら良いですか?
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## 西東さんの回答
写真:西東さんの回答「積極的に大会に出てみましょう」/作成:ラリーズ編集部まずは、積極的に大会に出てみることをお勧めします。
それが、卓球という競技性の理解を深める一番の近道だからです。
中学生の大会には、日本中学校体育連盟(中体連)と、日本卓球協会の主催する公式戦があります。それ以外のオープン大会も多く開催されています。
写真:大会会場の様子/提供:本人## 負けた後、試合を観るのが大切
最初はすぐに負けてしまってもしかたないと思います。
負けた後がポイントで、終日会場に残って試合を見学することが大切です。
多くの学校が負けるとすぐに解散し、子どもたちは帰宅してしまいます。会場に1日いるだけでも、かなり体力を使うことなのです。
試合を見学しながら「○回戦にはどんな技術が必要か」を研究してほしいと思います。
例えば、次のようなことです。
・1回戦は「ツッツキができれば勝てる」
・2〜3回戦は「ドライブができれば勝てる」
・4回戦は「横回転サーブが必要になってくる」
・5回戦は「相手の打たれたボールを返せれば勝てる」
もちろん、組み合わせの妙味があるので勝ち上がりにこそ差がありますが、平均的に「この技術がないとここまでは勝ち上がれない」という指標はあります。
現在の金沢市の中学生で言えば、シード選手と当たった場合は除いて「ツッツキ対ツッツキを安定してノーミス20本」ができれば、部活動のレギュラーになれるでしょう。
下回転打ちを安定して10球中6本入れることができれば、ベスト32には入れて、県大会出場ができます。
私のクラブではどんなに卓球を始めるのが遅くてもここまではできるので、所属13選手全員がベスト16に入ったことがあります。
「その目標を達成するためには具体的にどんな技術を上達すべきか」を明確にするためにも、まずは大会に出て、その後見学しながら研究してみてください。
技術を覚える順番は
その上で、必要な技術をどう練習していけば良いか。
すべての技術が重要なことは大前提ですが、あえて覚えていく技術の順番をつけるとしたら、下記をお勧めします。
1.基本ストローク(フォアロング・バックロング)
2.ツッツキ(相手が上回転出してきてもツッツキ)
3.下回転打ち(角度打ちorドライブの選択)
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