
亡き母へ、そして夢のなかの息子へ 家族への愛でもぎ取った涙のV【2020-21年“涙のワケ”】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
娘として、母として…家族愛でもぎ取った勝利だった(撮影:米山聡明)
新型コロナウイルスの影響で2020、21年が統合された国内男女ツアーは、1年半にも及ぶシーズンを終えた。今季も“初優勝”、“復活”など印象的な場面がファンの心をつかんだ。そんなシーンをさらに彩ったのが、選手たちが流した涙。ただ、そこに至るまでの理由は人それぞれだ。そんな数々の涙に注目し、長かったシーズンを振り返る。
◇
勝利が決まった瞬間、まだ夢の中にいる息子を強く抱きしめた。これまでの優勝にはいなかった家族。その存在の大きさを感じ、そして亡き母を思い若林舞衣子は目を潤ませた。
前回の優勝から4年。ツアー生活は一変した。2019年4月に長男の龍之介君を出産。産休制度を利用し、ツアーからしばらく離れた。復帰したのは20年6月。約2年ぶりにコースに戻ると、今までと同じではダメだと痛感させられた。
「子供がいなかったときはすべて自分の時間だった。体のケアに行ったり、ネイルに行ったり。自分のことだけ考えていたのが、今は家族のこと、子供のこととやることが増えた。それが大変でしたね」。今では試合が終わるたびに月曜日と火曜日の献立を考える日々。当然、ゴルフに割ける時間も減少した。
X(Twitter)をフォローしよう
Follow @ssn_supersports
Follow @ssn_supersports