ボール1つぶんの劇的変化 昨季よりも2打縮めて3戦2勝【稲見萌寧 強さの秘密】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
稲見萌寧の好調を支えるパッティング(撮影:鈴木祥)
2021年6試合で3勝と無類の強さを誇っている稲見萌寧。その圧倒的な強さはどこからくるのか。2週連続優勝を挙げた翌日もきついトレーニングを行っているということで、早速千葉市内に飛んだ。
目下絶好調の稲見が「去年といちばん違う部分」と語ったのが体力だ。そしてもう1つ、ゴルフ面として挙げたのがショートゲームの精度。なかでもパッティングの向上は欠かせなかった。
修正を加えたのは「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」の後。この時すでに「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」で勝利を挙げていたが、ズルズルいくことなくスパッと変えた。このあたりの決断力も稲見の強さだ。
「アドレスで今までよりもボールから離れるようにしました。自分の感覚としてはすごく離れたけど、実際にはボール1つぶんくらい。元々ショットもボールと近めなので、パターも近くしていたのですが、それがヘッドの軌道がよくない原因かなとコーチと話して修正しました。離れてみると、ロングパットで感じていた詰まった感覚がなくなりましたね」
この修正後の3試合は、7位、優勝、優勝。さらにこの10ラウンドの1ラウンドあたりの平均パット数は28.7。昨シーズンの平均が30.8387だから、グリーン上で約2打縮めたこととなる。だからこそ「コースは難しいし、めちゃくちゃショットが悪かった」と生命線の状態がよくなくとも勝つことができたのだ。
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