「レイカーズと契約間近だった」小兵トーマスが今夏の秘話を明かす「きっと凄いことになっていただろう」<DUNKSHOOT>
現地時間12月14日(日本時間15日、日付は以下同)、元オールスター選手のアイザイア・トーマスが『Stadium』のシャムズ・シャラニア記者とのインタビューに応じた。
トーマスは175㎝・83㎏の小兵ながら、キャリア平均18.1点、2.4リバウンド、4.9アシストを誇るスコアリングガード。2011年のドラフト最下位(2巡目全体60位)でサクラメント・キングスから指名されると、ボストン・セルティックスに在籍していた16、17年にオールスターに出場。
16−17シーズンにキャリアベストの平均28.9点(リーグ3位)に5.9アシストを残し、オールNBA2ndチームに選ばれた実力者は、同年のプレーオフでは53得点を叩き出すなど怒濤のスコアリングショーを見せ、セルティックスをカンファレンス・ファイナルまで導いた。
そのトーマスはこのインタビューで、今オフにロサンゼルス・レイカーズ入りする可能性が高かったことを明かした。
「もし(ラジョン)ロンドがバイアウトされていなかったら、俺は今レイカーになっていたと信じている。でもロンドのことはリスペクトしているし、レイカーズという球団もリスペクトしているよ」
レイカーズは今夏の超大型トレードでラッセル・ウエストブルックを獲得し、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスとの強力なビッグ3を形成。だが複数の選手を放出したこともあり、ロースターの穴を埋めるべく即戦力の獲得を狙っていた。
「あのチームの選手たちと少し一緒にいたんだ。ブロン(レブロン)、ウエストブルックともワークアウトしていたしね。そこで彼らは俺の持ち味や人間性も見ていた」
チームはウエストブルックの控えとしてケンドリック・ナンを獲得し、トーマスとも契約間近だったようだが、ロサンゼルス・クリッパーズからメンフィス・グリズリーズへトレード後にバイアウトされていたロンドを呼び戻して話は立ち消えとなった。
最終的に無所属で今季開幕を迎えたトーマス。そして今月13日にデンバー・ナゲッツ傘下のGリーグチーム、グランドラピッズ・ゴールドと契約を結び、NBA復帰を目指すこととなった。
「物事には自分でコントロールできないこともある。でも俺はレイカーズと契約間近だったんだ。偉大な選手たちから学び、彼らと一緒にプレーできる機会だったかもしれない。レイカーズ入りが実現していたら、きっと凄いことになっていただろうね」
トーマスはクリーブランド・キャバリアーズでレブロンとチームメイトだったことがあり、レイカーズには17−18シーズン途中に加入し17試合プレーしていた。
来年2月に33歳を迎えるベテランは、再び世界最高峰のリーグでスポットライトを浴びるべく、Gリーグで厳しい競争の場に身を置くこととなる。
文●秋山裕之(フリーライター)
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