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神様の後押しに気付けるか 日本勢の米初制覇を生んだ好奇心と感性【名勝負ものがたり】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

感性が生んだ伝説のチップイン(撮影:ALBA)

歳月が流れても、語り継がれる戦いがある。役者や舞台、筋書きはもちろんのこと、芝や空の色、風の音に至るまで鮮やかな記憶。かたずをのんで見守る人々の息づかいや、その後の喝采まで含めた名勝負の数々の舞台裏が、関わった人の証言で、よみがえる。

第7回は1983年ハワイアンオープン。最終ホールでの劇的なイーグルで大逆転優勝を飾った青木功が、日本人初の米ツアータイトルを手にした1戦を振り返る。

青木功のインパクト直前の形はまるでダスティン・ジョンソン!?【連続写真】

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左ラフからの残り128ヤード。PWで打った第3打は、グリーンにワンバウンドしてピンの根元に当たるとカップに吸い込まれた。大歓声に包まれるワイアラエCC18番。1組前で先にトータル19アンダーでホールアウトしたジャック・レナーを1打ビハインドで追う青木功のスーパーショットは、ゴルフファンなら1度は見たことがある映像だろう。躍り上がって歓喜し、キャディのビッグ・ブライアンと肩を組みながらグリーンに向かう青木と、アテストしながら呆然とするレナーの姿の明暗も含めて。

「優勝する前の年くらいかな。練習ラウンドで言ったことがあるんだ。『このコースで20アンダー出るかなぁ』って。(中継していた)日本テレビの吉田慎ちゃん(慎一郎氏、アナウンサー)に、だったと思うけどね。毎日4アンダーで(通算)16アンダーのゴルフならいい感じ。18(アンダー)までは出る気がするけど、20アンダーは難しいかな、って。でも、結局優勝した時のスコアは20アンダーだった」と、青木はかつて自らターゲットにしたスコアを打ち明ける。

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