12日間連続トップ!3週連続優勝の大偉業を達成した男の革新的な新兵器【名勝負ものがたり】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
大偉業の裏には革新的な新兵器の存在が(撮影:ALBA)
歳月が流れても、語り継がれる戦いがある。役者や舞台、筋書きはもちろんのこと、芝や空の色、風の音に至るまでの鮮やかな記憶。かたずを飲んで見守る人の息づかいや、その後の喝采まで含めた名勝負の舞台裏が、関わった人の証言で、よみがえる。
今はこうなっています…最新ボールの断面図【写真】
革新的な新兵器が登場した時、誰よりも早くそれを自分のものにすれば、優位に立てる。1982年10月の謝敏男は、その鉄則をまさに地で行った。
その手に握られていたのは、ダンロップのDDH。新登場のツーピースボールだった。謝にとっては、これがライバルたちを蹴散らす、最大の武器となる。
10月7日——。愛知・三好カントリー倶楽部でその快進撃は始まった。海外からの招待選手が参戦する日本プロゴルフツアー「秋の陣」、まっただなかのことだった。東海クラシックの初日、主役となったのが、台湾の実力者・謝だった。コースレコードの「64」を叩き出し、2位の島田幸作に2打差をつけて単独トップに立った。
ロケットスタートの原動力となったのは、ツーピースボール。メーカーの開発競争が激化し、それまで全盛だった糸巻きボールから、高反発コアと高性能特殊カバーの開発により、飛距離を一気に伸ばすことに成功した。
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