「今までで最も動きが重い」ミラーがドンチッチの調整不足を指摘「もっとスリムにならないと」<DUNKSHOOT>
ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチは、4年目の今季も20試合に出場して平均25.7点、7.9リバウンド、8.6アシストと相変わらずのオールラウンダーぶりを見せている。しかし、チームは12勝12敗で勝率5割と波に乗れておらず、現役時代に名シューターとして鳴らしたレジー・ミラーは、ドンチッチの“動きの鈍さ”を指摘した。
2018年のドラフト1巡目3位でNBA入りしたドンチッチは1年目に平均21.2点、7.8リバウンド、6.0アシストの成績で新人王に輝くと、翌19−20シーズンはトリプルダブルを連発してオールスターにも初出場。チームを4年ぶりのプレーオフ進出に導き、瞬く間にヤングスターとしての地位を確立した。平均27.7点、8.0リバウンド、8.6アシストをマークした昨季を経て、今季もエースとして君臨しているが、ベストコンディションにはまだ遠いようだ。
歴代3位の通算3ポイント成功数2560本を誇り、現役引退後は『TNT』のアナリストを務めているミラーは、現地時間12月7日(日本時間8日)のブルックリン・ネッツ戦の放送中に、ドンチッチの体重の話題にズバリと切り込んだ。
この試合、ドンチッチは37分で28得点、6リバウンド、9アシストをあげたものの、フィールドゴール21本中9本成功、3ポイント11本中3本の成功にとどまり、チームも99−102で逆転負けを喫した。
ミラーはドンチッチについて「今まで見た中で、ルカは最も動きが重い」と指摘。さらに次のように続けた。
「オリンピックがあったことで、長いシーズンを過ごしたことは理解しているが、彼がコートをどれだけ行き来しているか見てみるといい。本当に走れていない。ルカは王朝へのキーマン。彼はスーパースターで、すでに完成されている。でも、まだまだ良くなれるし、必ず進化するだろう。ただ、彼はもっとスリムにならないといけないと思う。ディフェンス力も上げないといけない」
ドンチッチは今夏、スロベニア代表の一員として東京五輪に参戦。グループリーグのアルゼンチン戦で五輪史上2位タイの48得点を叩き出すなど、初出場のスロベニアをベスト4に導き、大会ベスト5に輝いた。ただ、トレーニングキャンプにはリーグに登録している体重104kgよりもはるかに重い118㎏で姿を現したとされ、今季は左ヒザと足首の捻挫、左手親指の捻挫を抱えながらプレーしている。
本人も課題を自覚しているようで、「オリンピックがあって、そのあと3週間のオフを取った。少しリラックスしたけど、休みすぎたかな。もっといい状態にならないといけない」と語っている。
一方で、マブズのジェイソン・キッド・ヘッドコーチはミラーの意見を伝えて聞き、「さまざまな選手が筋肉をつけたり、痩せようとしたりする。だから、本当に太ったのかはルカに尋ねないといけない」と多くを語るのは避けた。ハイレベルな成績を残しながら、厳しい目で見られるのもスターの宿命。ダラスの若きエースはシーズンを追うごとに、コンディションを上げていけるだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
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