THINK SPORTS『パーソナルトレーニング』

パーソナルトレーニングとは、トレーナーやコーチと選手がマンツーマンで行うトレーニングのことだ。

スポーツジムでの筋力トレーニングや、ダイエットを目的としたトレーニングの際などに、よく聞かれる言葉。1人のトレーナーが複数の面倒を個々に見るときに「個別指導」を謳うことがあるが、パーソナルトレーニングは完全マンツーマンだ。個々の希望や状況に合わせてメニューを組んでもらい、またトレーニングやダイエットの進み具合によって、メニューを細かくチューニングしてくれるなど、非常にありがたい。

こうしたトレーニングによって、より早く、ストレスなく効果を得られるとして、今人気なのである。

このパーソナルトレーニング。団体競技のスポーツでも、広まり始めている。

チームスポーツの場合、全体練習が主流だ。試合で大切になる複数での連携や、チーム戦術の習得には、チーム全体での打ち合わせが欠かせない。

個人の技術やフィジカルも、全体練習のなかでレベルアップすることが求められるが、個々の差を考えた場合、全体練習だけでは効果的でない場合が多々あるわけだ。

もともと「個別練習」という名で、個々がそれぞれの課題解消の自主トレーニングをするケースはあったが、団体競技のなかのパーソナルトレーニングとはここにコーチがマンツーマンでつくイメージだろう。

サッカーでは、プロの世界で、自分のプレーを専門家に分析してもらい、課題解決のコーチングやトレーニングを、チーム活動とは別で行っている選手がいる。最先端のヨーロッパのクラブでは、10代の選手のトレーニングは、チーム練習より、例えばポジション別などのパーソナルトレーニングが多くなってきているという話だ。

日本のサッカー界でも、自分が所属しているチームの練習とは別に、例えばドリブル、例えばキックなど、パーソナルトレーニングを受けている子どもたちがいる。野球界でも、ピッチングやバッティングに特化した、個人指導のスクールが活況だ。

パーソナルトレーニングが、これからのスポーツ選手の上達方法を変えるのか。注目したいところだ。

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