NBA中断の“悪夢”再び?新型コロナによる離脱者続出の現状に元HCは「回避する方法はない」<DUNKSHOOT>
一昨季の2020−21シーズン、NBAは新型コロナウイルスの影響により、シーズンの中断を余儀なくされた。そして今季、その“悪夢”が再び起きてしまうかもしれない。
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、現地時間12月16日(日本時間17日、日付は以下同)の時点で、新型コロナウイルスの安全衛生プロトコル入りした選手は63人。特に12月に入ってからは47人とその数が急増している。
スタープレーヤーで言えば、ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズとラッセル・ウエストブルック、ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボ、ブルックリン・ネッツのジェームズ・ハーデン、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのジョエル・エンビードらがプロトコル入りによる離脱を経験。また、選手だけにとどまらず、リック・カーライル(インディアナ・ペイサーズ)やアルビン・ジェントリー(サクラメント・キングス)といったヘッドコーチ、さらにはトロント・ラプターズの球団社長を務めるマサイ・ウジリもプロトコルに入っており、ウイルスの魔の手はフロントの人間にまで及んでいる。
このリーグの現状に対し、シーズンの中断を懸念する声も上がり始めている。かつてニューヨーク・ニックスやヒューストン・ロケッツのヘッドコーチを歴任し、現在は『ESPN』のアナリストを務めるジェフ・ヴァン・ガンディも、そうした考えを持つ1人。12月15日に行なわれたダラス・マーベリックス対ロサンゼルス・レイカーズの一戦で解説を務めた際に、ヴァン・ガンディは自身の考えを次のように明かした。
「どこかの時点でシーズンが中断されるか、もしくは“バブル”で戦うことになると本気で思っている。リーグもこの状況が続いていくと予想しているだろうからね。回避する方法はないよ」
はたしてリーグはどのような決断を下すのだろうか。
構成●ダンクシュート編集部
Follow @ssn_supersports