タイガーの不可能を可能にするチカラ 伝説の“S字パット”を振り返る【PGAツアー公式コラム】(No.168032) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報
2001年ザ・プレーヤーズ選手権(Photo by Stan Badz/PGA TOUR via Getty Images)
2月23日、衝撃的なニュースが飛びこんできた。タイガーが交通事故を起こしたというのだ。選手生命を脅かすほどのケガを負ったタイガーだが、不死鳥のようによみがえってくることを全世界の人々が信じている。それは、タイガーがこれまで何度も不可能を可能にしてきたからだ。20年前の「ザ・プレーヤーズ選手権」もそうだった。
PGAツアーの歴史上、スーパープレーと同様に数々の名実況が生み出されてきた。たとえば、1986年の「マスターズ」。ジャック・ニクラスがウィニングパットを決めてパターを掲げた瞬間に叫んだ、ヴァーン・ルンドクイストの『Yes, Sir!』や、『冬眠から目覚めたクマのよう』と表現したジム・ナンツの言葉がそうだ。
20年前の「ザ・プレーヤーズ」3日目もそのひとつ。2001年のTPCソーグラス、名物ホールの17番パー3(137ヤード)で、タイガー・ウッズのバーディパットに投げられた言葉だ。
タイガーはトップを追う立場。17番のティから、1組前のフレッド・ファンクがファーストパットの複雑なラインを慎重に読む様子をじっと見つめていた。しかし、ファンクのバーディパットはカップを超えて硬いグリーンからこぼれ落ち、4パットを喫してダブルボギー。その様子を見ていたにもかかわらず、タイガーの17番のティショットはファンクとほぼ同じ場所に落ちてしまった。
この日、他にも数名の選手がファンクと同じ悲惨な結果となっていた。タイガーは後に自身で「最悪なアイアンショット」と評したが、これでも言葉を和らげた方だろう。
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