あなたはどの種目を観に行く?データで読み解く東京五輪の観戦意向
2020年7月24日に予定されている東京五輪の開会式まで、残り3年を切った。
スポーツイベントの最高峰である五輪を生で観られる機会はそうそう無いだけに、現地に赴いて試合を観戦しようと計画を立てている方もいるのではないだろうか。
五輪における一番人気は…?
夏季オリンピック競技観戦意向
この表は、東京五輪の観戦意向を調査したアンケートの結果である。オレンジで示した部分が「必ず観戦したい」、水色で示した部分が「できれば観戦したい」と回答した人の割合をそれぞれ表す。
これを見ると、体操、水泳といった日本の“お家芸”と言って過言ではない競技を中心に、日本人選手の活躍が期待される種目に人気が集まっていることがわかる。現状は比較的メディア露出の多い、いわゆるシンボルアスリートの存在が五輪を盛り上げているようだ。また、サッカーや野球・ソフトボールといったメジャースポーツもさすがの注目度を誇っている。
一方でやや寂しいのがマイナースポーツの観戦意向。とりわけ、空手、スポーツクライミング、スケートボード、サーフィンは東京五輪から追加競技となる種目なだけに、もう少し盛り上がりが欲しいところだ。今後はより一層プロモーションに力を入れ、国民の認知度向上や普及に努めることが求められるだろう。
こんなに違う!男女/年代別で大きく分かれる注目の的
夏季オリンピック競技観戦意向−性年代別
*※「とても興味がある」+「まあ興味がある」TOP2*スコア
N数⇒男性/16-19才:76男性/20-29才:195男性/30-39才:244男性/40-49才:287男性/50-59才:238
*女性/16-19才:72女性/20-29才:188女性/30-39才:239女性/40-49才:282女性/50-59才*:239
また、性年代別夏季オリンピック競技観戦意向について調査したデータを見ると、男女別、年代別でそれぞれ観戦意向に違いがあることがわかった。男性はサッカー、野球・ソフトボール、陸上競技などを観戦したいという意見が多く集まっているのに対して、女性は体操競技、水泳といった種目が上位を占めている傾向にあるようだ。
こうした傾向を知ることによって、例えばスポンサー企業がアスリートを起用したプロモーションを行う際、ターゲットセグメントである性別/年齢層に対し、どのようにアプローチするべきなのかを判断する上で有益な情報となるのではないだろうか。
東京五輪は国民のスポーツに対する理解や関心を醸成する絶好の機会である。この機会に少しでも多くの人がスポーツの面白さに触れ、後世に残る無形のレガシーとなることを願いたい。
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ニールセンスポーツ担当:荒木
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