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30歳でゴルフを始めた賞金王、寺西明はデシャンボーと同じ動きでボールをつかまえる!【シニアの飛ばしテク】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

インパクトからフィニッシュにかけて体の右サイドを上げて、ボールをつかまえる動きはデシャンボーに似ている(撮影:佐々木啓、GettyImages)

昨年のシニアツアー賞金王、寺西明は30歳で本格的にゴルフを始めてトップアマとして数々のタイトルを獲得した後、49歳でプロテストに合格した異色の経歴を持つ。そして昨年は、「日本シニアオープン」を制して54歳で賞金王を獲得、シニア日本一に輝いた。今月行われた「日本オープン」では、国内のトップフィールドのなかで23位タイ。そんな寺西のスイングを、プロコーチの石井忍に解説してもらおう。
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寺西明はデシャンボーと同じように右サイドを上げながらフィニッシュ【連続写真】

寺西さんはレギュラーツアーでも通用するすごく良いスイングです。右腕の曲がりを極力抑えてバックスイングしていくことで、クラブを遠くに大きく上げています。その結果として、高く大きなトップが作れますし、スイングアークが大きくなるのです。

バックスイングでは上体が右に引っ張られて軸が右に傾きますが、切り返しでは軸が真っすぐに戻る。斜めになった軸が起きていくことで、良い姿勢でしっかりボールを叩けるのです。メリットはボールへしっかり力が伝わるのと、ダウンスイングでクラブが寝過ぎてフックするミスを防げること。もともとカット軌道で体が左に突っ込む癖がある人は、真似しないほうがいいと思います。

しっかり叩ける要素として、ダウンスイングの右ヒジのポジションもいいですね。右ヒジが体の横か前にあるから力が逃げない。ここで右ヒジが体の後ろにあると、ほとんどの場合はリリースが早すぎて、猫パンチみたいな弱いインパクトになるんです。

そして、インパクトからフィニッシュにかけて、体の右サイドを上げていく。大きなアクションでボールをつかまえています。この右サイドを上げながらフィニッシュに向かう動きは、さながらブライソン・デシャンボーですね。

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