解説として外から見て気付いた共通点 一ノ瀬優希が感じる“強い30代”の条件 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
耳当てをするほどの極寒でも試合への喜びを口にした(撮影:ALBA)
横浜に初雪が降ったニュースが躍るほどの真冬並みの寒さとなった12日(火)に行われた「神奈川レディースオープン」。そんな劣悪な状況でも一ノ瀬優希の心は感謝の感情であふれていた。「久しぶりに寒いなかのゴルフだったんで(スコアは)やばかったですけど」と笑いつつ、「ありがたいですよね。試合に出させてもらえることだけでも」とほほを赤らめながら笑った。
19年にツアーの第一線から退く決意をするまではこんな感情になったことはなかった。「オフはオフにしたいなという気持ちが強かった」。シーズンを戦い抜いたのだから、次なる戦いに備える期間。お仕事をもらえることには感謝しつつも、入念に準備するタイプの一ノ瀬にとっては100%の気持ちで受け入れられるものではなかった。しかし、ツアーから離れ、出産を経験すると気持ちは変わる。
「ゴルフ楽しいなって。どんな試合でもいいから出てみたいなと思うようになりました」
自分の感情に素直に従ったのが今年のQT参戦だった。QT言えども試合となれば「やっているときはいいショットを打てなくて悔しかった」と勝負師の血が騒いだ。だが、日が経ち落ち着いてくると「自分の練習量と体力的によくやったかなと思う」と客観的に見えてきた。
ファーストを突破して、ファイナルでは65位。だいたいの試合に出場できる順位には入れなかったが、「打数だけで見ればあと少しだったかもしれないけど、その1打を縮めるためにすごく努力している厳しい世界。今までのように準備してきていないなかでは良かったのかな」と合格点を自分にあげた。
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