海外メジャー覇者が持つ「ムチのような体」が理想 勝みなみが“涙の会見”で新シーズンへ決意 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
サプライズムービーを見て大粒の涙を流した勝みなみ(撮影:福田文平)
昨年、メジャー大会「日本女子オープン」を含む2勝を挙げた勝みなみが、2018年から所属契約を結ぶ明治安田生命の新規契約選手記者会見に出席。1学年下の鶴岡果恋、そして2学年下の小倉彩愛が新たに所属先へ加わったことが報告された後、順調なオフ生活をアピールした。
スイング面の調整なども行うが、現在は特にトレーニングへ注力。「これまではパワー系ばかり。今はパワーも出しながら、しなやかさも身につけられるようなメニューにして、体を変えています」と“肉体改造”に励んでいる様子を話した。理想は、柔軟性がありながら、インパクトの瞬間に最大の力を発揮する「ムチのような体」。トレーナーの指導のもと、筋肉を増やすだけでなく、伸ばしたり、キレを増すための動きが練習に取り入れられる。
目指すべき姿は、米国ツアーで2度のメジャー優勝(通算3勝)を誇るチョン・インジ(韓国)だ。「(2015年の)日本女子オープンで勝った時に、技術だけでなく体のコンディションも整えている人が強いんだなと思った。その印象が強い」。175センチと長身の体をしならせ繰り出されるショットが、今も目に焼きついている。この後は2週間ほど鹿児島に戻る。そこでは100ヤード以内のショットの精度を上げるなど練習に向き合いながら、トレーニングも並行して、3月の開幕に備える。
しなやかかつパワフルなプレーを手に入れて目指すのは、これまで手が届かなかったシーズン3勝以上と、2年連続となるメジャー制覇。特に「メジャー優勝ってこんな気持ちいいんだと思ったので、今年も勝ちたい」と、2つ目のビッグタイトル獲得への思いは強い。
この日の会見では、明治安田生命のCMテーマソングを歌う小田和正の曲に乗せ、幼少期からゴルフに取り組む姿をメッセージと写真で振り返る映像が流された。「父と母ももちろんですが、じいちゃん、ばあちゃんっ子で、今までいろいろお世話になってきたことを思い出した。ゴルフをガムシャラに頑張ってたな、とか」と当時のことが頭を駆け巡り、感極まるシーンも。会見が終わっても涙は止まらず、その目を赤く腫らすほどだった。進化の過程で初心も思い出した勝が、さらなる高みを目指していく。
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