工夫して開幕に備えるオフシーズン【原田香里のゴルフ未来会議】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net
原田自身も家で練習をしている
2021年3月まで日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の理事を務め、いまは女子ゴルフ界発展のため尽力し、自身のゴルフ向上も目指す、女子プロゴルファーの原田香里。まだまだこれからと話すゴルフ人生、そして女子ゴルフ界についての未来を語る。
ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。アメリカの女子ツアーはすでに開幕しました。開幕戦、ヒルトン・グランドバケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズでは、早速、笹生優花さんが優勝争いを演じて6位に入っています。ツアー5勝の経験を持つ畑岡奈紗さんは18位タイでした。今週は古江彩佳さんも参戦すると聞いています。渋野日向子さんの初戦は3月になるようですが、海の向こうから届くみなさんの戦いぶりが楽しみですね。
日本のツアー開幕までは、あと1カ月少し待たなくてはなりませんが、選手たちはすでにシーズンに向かって始動していますね。誰がどんな準備をして、どんなパフォーマンスをしてくれるのかは、開幕を待つ身としては楽しみでしかありませんが、一つだけ言えるのは、まだまだ誰もが新型コロナウイルス感染拡大の影響下にあるということ。未知のウイルスが変異を続けた結果、一時は落ち着いたかに見えた感染状況が、再び悪化しているのはご存じのとおりです。海外を往来する状況がいつ、どうなるかがわからないだけでなく、国内の移動にも気を遣うのは、昨年のオフシーズンと似たようなもの。ただ、その中でいかに工夫して来たるべきシーズンに備えるか、という経験値は昨年より上がっているのはまちがいありません。
以前にも少しお話ししましたが、プロゴルファーのオフシーズンは、前年を踏まえて心身を整える大切な時間です。試合に出ていた現役時代の私は、毎年、普段の拠点である東京と、山口県の実家で過ごしていました。当時でも海外や暖かいところで始動する選手も少なくなかったのですが、私はトレーニングをした後、落ち着いて過ごせる実家で調整するのが恒例でした。
元々、父が練習場を営んでいるのですが、シーズンが終わってからの1カ月くらいはほとんどクラブを握らず、まずは東京でトレーナーにメニューを組んでもらい、トレーニングしていました。山口県は決して温暖な地ではありません。ですから、ボールを打ち始めるまでは東京で体をしっかりつくることに専念していました。
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