まずは1勝を目指すという稲森（撮影：ALBA）
＜東建ホームメイトカップ 事前情報◇29日◇東建多度カントリークラブ・名古屋（三重県）◇7062ヤード・パー71＞
日本一曲がらない男が今年は国内の頂点を目指す。6年連続フェアウェイキープ率1位の稲森佑貴。昨季はツアー歴代最高のフェアウェイキープ率77.63パーセントを記録。今季は前人未到のフェアウェイキープ率80パーセントを視野に入れながら、自身初の賞金王を目指す。
昨季はコロナ禍の影響で2020年と21年を統合して1シーズンとなった。20年の日本オープン優勝、21年の日本プロ2位タイなどの成績で最終戦まで賞金王の可能性を残したが、結果は賞金ランキング6位。18年の同3位に次ぐ好成績だったが、歯がゆい思いがあるという。
「僕の中では（賞金ランキング）1位を目指したかった。調子自体は悪くなかったので、ツメが甘かったですね。今年はもちろん賞金王を目指します。それを達成するためにはツアー優勝も欠かせないと思うので、（国内）メジャー優勝も含めて複数回優勝。まずは1勝を目指してシーズンに入りたい」と力を込めて話す。
昨季は歴代最高のフェアウェイキープ率を残したが、周囲からは今年は80パーセント超えを目指せとの声も少なくない。「回りから言われるんですね。1日に2回しかフェアウェイを外せないとなるとプレッシャーですよね。似たような形で井戸木（鴻樹）さんにも言われました」。フェアウェイキープ率の計測が始まった2001年以降、7度のフェアウェイキープ1位を獲得した“元祖曲がらない男”。13年には「全米プロシニア選手権」でメジャー優勝を遂げた井戸木からも、“2代目・曲がらない男”に偉業を託されている。前人未到の数字をたたき出せば、おのずと賞金王も近づいてくることは自身でも分かっている。
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