アンダーサービスでお馴染みのバブリクが、真っ向勝負で世界3位のズベレフを下して初優勝「全てを出し切れた」<SMASH>
24歳のアレクサンダー・バブリク(カザフスタン/世界ランク35位)が、男子テニスツアー「南フランス・オープン」(1月31日~2月6日/フランス:モンペリエ/インドアハードコート/ATP250)でツアー初優勝を飾った。
決勝で倒した相手はなんと、世界3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)。ズベレフは優勝候補と目されていた全豪オープンで4回戦敗退。その傷心を癒し気持ちを切り替えるために、5年前に単複で優勝した思い出の地に戻ってきていたことだろう。
そのズベレフの希望を、アンダーサービスを打ったり自由な発言で注目を集めるバブリクが打ち破ったのだ。第1セット4−4でズベレフがスマッシュとチャンスボールのフォアハンドでミスを犯したこともあり、バブリクがブレークに成功しセットを奪取。バブリクは攻撃的なプレーに加えて、ドロップショットで相手を前におびき出しパッシングを決めたり、ネットに出たりとズベレフを翻弄し、6−4、6−3のストレートで優勝を決めた。
勝利の瞬間は何度もジャンプして感情を表していたバブリクは、「今まで4度決勝を戦ったけど、5回目の決勝で素晴らしい選手であるサーシャ(ズベレフ)に勝った」と世界3位からの勝利で優勝できた喜びを語った。
「サービスもリターンも良かったし、メンタルも保つことができた。自分の全てを出し切れた。ラッキーな時もあり、チャンスを生かすことができた」と自分のベストプレーを出せたことに満足な様子。
『ATPツアー公式サイト』のインタビューで、オフコートでの様子を聞かれると、「もっとのんびり、気楽に過ごしていて、哲学的な生き方をしている。皆さんは僕がボールを打つ時だけ、衝撃的なプレーをする時だけを見ているけど、それは自分のテニスの1部。オンコートとオフコートのアレクサンダー・バブリクは違うんだ」と、アピールした。
ロシアの湖畔に家があり、そこで何もせずに過ごすことが好きだと言う。少しはバブリクの印象が変わっただろうか? 奔放な言動で注目を集めてきたが、決勝戦でのプレーができれば、今後ツアーを盛り上げる存在になりそうだ。
構成●スマッシュ編集部
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