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【日本代表/WEB取材】星翔太が“代表最終年”と位置付けるW杯イヤーへの決意を語る。「今年が最後だと思っているから、今を全力で生きる。全力でこの瞬間を楽しむ」

3月25日から4月9日まで、千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドで日本代表はトレーニングキャンプに臨んでいる。今秋に予定されるワールドカップの出場権を争うAFCフットサル選手権の中止が決まり、W杯本大会の出場自体が不透明ななかで、ブルーノ監督は「客観的なデータを考えれば、私たちがリトアニアW杯に出場する資格があると信じている」と、当初の想定通りW杯に出場し、過去最高成績(ベスト8以上)を狙っていく意志を示した。

そうした代表チームの意志を、選手として最も汲み取っているのが星翔太だ。現在のチームで唯一、2012年のW杯経験者として、ブルーノ・ジャパンにおいても結成当初からリーダーシップを発揮してきた。1985年生まれの35歳。自身も「この先の競技生活は長くはない」と話すなかで、彼はこのチームに何を伝えるのか。そして、彼自身は、何を目指して戦うのか。28日、4日目の午前練習を終えた星が、オンライン取材に応じた。

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日本代表にいることが自分に向き合い続けてきた結果

──久しぶりの代表キャンプです。初招集の選手もいますが、ピッチ内外の雰囲気はどうですか?

練習が始まってからまだ4日くらいですが、初招集の選手にしても、アルトゥールであればオーシャンズで一緒にやっていますし、(ケガのために離脱してしまった長坂)拓海は自分が浦安でプレーしていたときから知っています。(毛利)元亮も、ピヴォで注目していた選手です。ブルーノ監督になってからみんなとコミュニケーションが取れていますし、すごくいい雰囲気でやれています。

──キャンプの期間が空いている分、取り戻すことを第一にしているという話をされていました。

フィジカルコンディションは、オフ明けの選手もいますし、個々の選手で差がありますが、頭の部分、戦術理解度でいえば、長くいる選手は当然アジャストが早いし、初めての選手も日々積み重ねができているのかなと思います。

──星選手はW杯も経験していますし、アジア選手権が中止になったことも冷静に受け止めているようでした。W杯本大会の開催や出場が不透明ななかで、長期合宿が行われていますが、その意義をどう捉えていますか?

感覚的には、アジア選手権で優勝を目指していた(ので残念な気持ちがある)。そこがなくなり、W杯でより良い成績を目指そうと切り替えていますし、その準備として有意義な合宿だと思います。それに長い目で見ても、日本代表の歴史において、今後に続いていく選手が日本代表のエンブレムを背負うことの意味や意義を感じる場にもなると思います。そうした意味からも、すごく良い経験を積める合宿になると思います。

──今シーズンはケガなくやれてきましたし、これまでの経験則から、抑えるところであったり、ケアだったりという部分で、ケガを防止できているのでしょうか?

それこそ名古屋は勝たないといけないチームなので、自分でプレーをやめることはありません。足を止めたり、引っ込めて失点してはいけないですから。日本代表でも、国を代表しているわけなので、ここでやめておいたらOKということはなく、むしろ限界を決めることなく「ここは絶対にやらないといけない」というプレーを積み重ねてきた結果が今の自分の証明でもあると思います。名古屋でやれていること、日本代表でも長く続けてきたこと。他の選手よりも、一歩やりきったり、ケアをしたり、そうやって自分自身に向き合い続けてきた結果なのかなと思っています。

──体のケアで意識していることはありますか?

ストレスを感じない方法を選ぶことですね。フットサルが仕事ですから、睡眠や食事もすべてがフットサルのために行動しています。人の大事な欲求の部分を抑制して管理しているので、バカ食いしたり、バカ飲みするということではなく、小さなストレスを感じないようにコントロールして、回復するスイッチが大事なのかなと思っています。

──毎回、テーマをもって合宿に臨んでいると思いますが、今回はどんなことを意識していますか?

昔とは違い、今は、「今」を大事にしようというテーマでやっています。なぜなら、日常が当たり前ではないからですね。コロナ禍もそうですし、10年前には震災もありました。あれから10年というタイミングでもありますし、1日1日、1回1回の練習にどれだけ後悔なく取り組めるかということにフォーカスしています。周囲の選手にも、この瞬間が当たり前ではない、特別な時間だと伝えています。僕自身、選手生活は先が長くはないと思っていますし、日本代表レベルでそうしたことを伝えられるのは今年が最後だと思っているので、今を全力で生きる。今この瞬間を楽しむことを大事に活動しています。

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