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笹生優花と小祝さくらの勝敗を分けたもの 「ショットは負けてない、グリーン上は笹生さんが断然上だった」【辻にぃ見聞】(No.155936) | ツアーニュース | ツアー情報 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net|GOLF情報

ニトリレディス最終日は、最終組の2人の一騎打ちの様相となった(撮影:村上航)

上田桃子、小祝さくら、永井花奈、松森彩夏、吉田優利らを教えるプロコーチの辻村明志氏。「AIG女子オープン」では上田のキャディを務め、日本人最上位の6位という成績をサポートした。「ニトリレディス」は英国からの帰国による自主隔離期間で、自宅から愛弟子の小祝と優勝した笹生優花のデッドヒートを見守ることとなった。辻村氏から見て、2人の勝敗を分けたのは何だったのか?

マキロイがお手本 笹生優花のドライバーショット【連続写真】

実は辻村氏は、昨年のプロテストの会場で笹生を見ていた。「私の教え子の15打席くらい後ろで打っている選手に違和感を覚えたんです。『あの子は誰?』って聞いてしまったくらい。インパクト音や回転スピードが全然違う。失礼な話ですが、小柄な男子が打っているのかと思ったくらいです。今思えば、それが笹生さんでした」。辻村氏はそう振り返る。

笹生の女子離れしたすさまじいスイングを目の当たりにした。「あれだけ打ち出し角が高いのは、回転力が強いから。体幹、特に広背筋が強烈です。加えて脚力も強い。小祝さんも打ち出し角が高いのが特長ですが、笹生さんは異次元というくらい最高到達点が高い。だから小樽CCのタフなセッティングでも止まる球が打てるんです」。

小祝もオフの合宿を経て大きく成長を遂げた。それは、優勝した笹生が13アンダー、2位の小祝が11アンダー、その下の3位が3アンダーというスコアから見ても明らかだろう。ほかの選手が雨と風で次々とスコアを落としていくなか、2人だけは別次元の世界にいた。

最後は小祝が競り負ける形となったが、「ショットでは負けていなかった」と辻村氏はいう。「飛距離とかパワフルさを見てしまうと、勝負にならない。でも、雨という条件もあって、ティショットでは10〜15ヤードしか変わらなかった。そこは言い訳にならない。実際、飛距離は抜きにして、ショットのミスは小祝さんのほうが少なかったと私は思っています」と中盤まで互角だった勝負を振り返る。

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